私の考える「家族」とは。

でんホームでは、幸せな家族のための住まい、という基本的な考え方があります。

でんホームの経営理念である、「明るい未来を創ろう」
幸せな家族が増える事で明るい未来を創る事ができる、と考えています。

住まいと家族は深い関係にあると考えています。

私は、いろいろな経験をする上で、
幸せな家族とはどういう事なのか、
家族にとって良い住まいはどういう住まいなのか
日々考えながら過ごしています。

今日は家族について私の考える事を述べます。

家族とは、何でしょう?

もちろん、
子どもの頃に歌った、こいのぼりの歌のように、
お父さん、お母さん、こどもたち。

ひとりひとりが家族です。

ですが、本当にそうでしょうか?

家族とは、「家」と「族」と書きます。

つまり、同じ家に住んでいる人たちが「家族」だというわけです。

一般的には血が繋がっていれば、家族、です。

しかし、私は一緒に暮らす人、生活を共にする人が家族、だと考えます。
共に過ごす時間が長いという単位です。

身近な例は「夫婦」です。
2人は血が繋がっているわけではありません。
けれど、一緒に暮らし、生活を共にする人であり、家族です。

そして、最近では、「ペット」もそうでしょう。
犬や猫、うさぎや鳥などのペットは、もはや家庭にとって大切な家族です。

逆はどうでしょう?
最近、「家庭内別居」という言葉を良く聞きます。
まさに、家の中で別居し、生活は別にしている状態です。

実は、現代は100年ほど前に比べると、
家族で過ごす時間は圧倒的に少なくなっています。

これは、
両親が外に働きに出るのが当たり前になった事、
子どもも外に勉強しにいくようになったのが当たり前になった事
によります。

以前は、士農工商の士以外はほとんど自宅近辺で仕事をしていました。
子どもも、親の仕事を継ぐ事が勉強でしたから、親について勉強しましたし、
それ以外の勉強も近所に集まるか、ほんの短い時間でしていました。

しかも、寝る部屋、ごはんを食べる部屋、勉強する部屋などの区別はほとんどなく、
ほぼ24時間かなり近い距離に家族が生活しており、
プライバシーなどもほぼ無かったと考えられます。

ところで、日本では、プライバシーの垣根が家族単位だ、という話を聞いたことがあります。
欧米では、たとえ子どもであっても、個人の尊重をします。

それは、家のつくりにも現れています。
それぞれの機能に分かれた部屋、個室のある欧米。
同じ空間を道具や設え(しつらえ)などの工夫でいろいろに利用していたという日本の知恵。
ふすまなどで仕切ったり、オープンにして使える分、音や気配などが伝わる日本。

どちらが良くてどちらが悪いという話ではありませんが、
考え方のひとつです。

話を元に戻しますが、
家族で過ごす時間が短くなっている事に関して、
何か問題はあるのでしょうか?

私は、明るい未来を創るという観点からみても、
できるだけ、家族で過ごす時間は長い方が良いのではないかと考えています。

なぜか?

ある一定以上の時間のふれあいにより、継承されるものがあるからです。

長くなりそうですので、次回に続けます。