740 Park Avenueを見てきました

見聞を広めるために、超一流の住宅とはどのようなものなのか、アメリカはニューヨーク・マンハッタンにある「740 Park Avenue」を視察してきました。

「740 Park Avenue」は、17階建ての超高級アパートメントで、古くは石油王のロックフェラー一族のジョンD.ロックフェラー・ジュニアが所有していたもの。

1929年に建設され、Rosario CandelaとArthur Loomis Harmonによって設計された、この建物には、今でも、多くの超お金持ちや有名人が住んでいます。

ジャクリーン・ケネディ・オナシスの子供のころの住宅であり、エスティ・ローダー創業家のロナルド・ローダー、タイム・ワーナーの元CEO、メリル・リンチの元CEO、自動車のクライスラー家の人、そして、Blackstone Groupの創業者でCEOのスティーブ・シュワルツマンが居住しています。

このことから見てわかるように、たとえば、スティーブ・シュワルツマン(Stephen A. Schwarzman)は、約8bilドル(約8000億円)のビリオネアですから、この「740 Park Avenue」は、世界でも有数の超一流の住宅であるというわけです。

ドアマンが常駐している入り口は、ちょっと凝ったつくりになっていて、荘厳な感じがします。
もちろん、道路までは、屋根がついていて、雨が降っていても濡れずに車までアプローチできるようになっていました。

総じて見ると、感覚的には、落ち着いた雰囲気で、静かで、しっかりとした建物のように感じました。
華美な装飾がされているわけでもなく、あくまでベーシックな趣の、どっしりとした大人の雰囲気の建物です。

ニューヨーク・マンハッタンのアッパーイーストサイドは、超高級住宅街だそうで、その雰囲気も満載。
歩いている人(その地域の住人)たちも、そういう高級・セレブな雰囲気でした。

ちなみに、ネットで検索したところ、「740 Park Avenue」の価格は、5ベッドルームが$38mil(約38億円)、4ベッドルームが$26mil(約26億円)となっております。
http://www.cityrealty.com/nyc/manhattan/740-park-avenue-740-park-avenue/4661

最後に、「740 Park Avenue」に関して、興味深いブログ記事を発見したので、引用しておきます。

ウォールストリート日記 : Blackstoneと740 Park Ave
大手LBOファンドであるBlackstoneの創業時代からの話について

Blackstoneは、現在までにクローズした案件総額が$120bn(14.4兆円)、傘下のポートフォリオ企業の価値を合計するとアメリカ大手企業 500社(Fortune 500)の20位にランクするという、業界最大手のLBO(バイアウト)ファンドです。最近のブログにも書いた史上二番目の規模のLBOであるTDCのバイアウトにも参加し、また近日中に$13bn(1.6兆円)と言う巨額のバイアウトファンドをクローズ予定と言うので、その規模の大きさが分かると思います。

同社はかつての業界のリーダーであったForstmann LittleやThomas H. Leeとの競争に勝ち抜き、今では業界の草分け的な存在であるKKRと互角の争いをしています。世の中のお金がパブリックエクイティ(上場株)からプライベートエクイティやヘッジファンドと言ったいわゆるオルタナティブ運用に流れて行く中で、Blackstoneは、LBOファンド、リストラファンド、メザニンファンド、不動産ファンドなどを抱える大手運用グループに成長しています。(これはLBOに固執するKKRと対照的です。)

そんな Blackstoneですが、大手投資銀行のLehman Brothersのトップを11年勤め、後に米国の商務長官にも任命されたPeter Petersonと、同じくLehman出身のStephen Schwarzmanが20年前に40万ドル(約4,800万円)の資金で始めたファンドです。

当初は2人以外のメンバーは秘書だけだったそうで、プライベートエクイティファンドが稀な存在であった創業当時は「それはもう、本当に大変だった」と、FTの記事の中でSchwarzman氏は当時を振り返っています。具体的には、最初に検討した案件19個が次々と駄目になり、488社の投資家から出資を断られたと言うので驚きです。そして創業資金の半分は、一ドルも稼ぐ前に無くなってしまったそうです。それでも断られても断られても営業活動を続け、その苦労が報われて、後にリードインベスター(Prudential Life)が見つかり、その後は日興證券、MetLife、GE、GMなどから次々にお金が集まるようになったそうです。こういった話はあまり知られていませんが、まさに起業家精神の何物でもないと言う感じがします。

そんな同社の最初のバイアウト案件は、最近よく名前を聞くCarl Icahn氏が乗っ取りをかけていたエネルギー業界の会社、USXだったそうです。乗っ取りからの救いの手を差し延べる形で行った同社への投資は大成功で、投資額$25mm(約30億円)に対し、Blackstoneは後に$600mm(約720億円)の利益を上げたと言うので驚きです。

そしてこのディールは、後にBlackstoneの投資手法の代名詞ともなる、高リターン、強固なコネクション、企業との協力関係といったスタイルにつながっていったそうです。これらは今では当たり前に聞こえますが、企業の乗っ取りが盛んだった1980年代には、企業と協力したバイアウトと言うのは非常に珍しい投資手法だったと聞きます。LBOを発明したのがKKRならば、この「信頼してくれれば常に味方につきますよ」と言うバイアウト手法を発明したのは Blackstoneと言えるかもしれません。

参考:「740 Park Avenue」のペントハウスのフロアプラン