現代の住宅の原型は、中・下級武士の住まい

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現代の住宅の生まれ

日本人の住まい、住宅は、歴史上、さまざまなかたちに変化してきました。古くは竪穴式住居から、平地住居、寝殿造り、書院造、数寄屋造りなどなど。

では、現代の住宅は、そもそもどのようなかたちで生まれたのでしょうか?

それは、江戸時代の中・下級武士の住まいがベースとなって生まれたのです。江戸時代、武士は、日常、城に通勤して、藩の事務をとる役人でした。城下町における武士の住宅は、規模の差はあったものの、いずれも敷地の周囲に塀をめぐらし、門を構え、その中に独立する家屋を建てていました。

建物の規模に違いはあれども、基本的な様式は大名などと同じ書院造で、主人の居間であり客を迎えるための座敷と、家族の生活の場である奥の部屋や玄関・台所などから構成されていました。座敷には床の間があり、小さくとも8畳の広さがあるのが普通で、座敷には次の間が続いていました。座敷と次の間には道に面して縁側があり、道と座敷の間に庭があり、玄関から上がった客は、次の間を通って座敷に通されることになります。

もちろん、数としては中・下級武士のすまいが最も多く、存在しました。そのような背景があったことから、この独立した中・小規模の武士のすまいが、明治維新以降に新たにうまれ都市住民の大部分を占めたサラリーマンの住宅の原型となったのです。



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