畳の間、板の間。日本の家は

畳の間、板の間。日本の家は

最近の一般的な日本の住宅(新築一戸建て)の間取りは4LDKか5LDKです。日当たりのいい南側に面したところにリビング、ダイニング、キッチンを置きます。適切なところにトイレ、洗面室、浴室を置きます。それに和室、主寝室に子供部屋+αの部屋をつくれば、日本の家になります。

さて、和室は畳が敷かれた畳の間です。一方で、リビングやダイニングなどフローリングが敷かれた板の間は洋間と呼ばれます。畳が「和」で、板が「洋」というわけです。

ただ、日本の家、日本の住まいの歴史から見ると、実はそう区分できないのです。

畳の間、板の間

そもそも、日本の家屋には、板の間もあったのです。つまり、板の間だからといって「洋」というわけではないのです。古民家に行った経験がおありな方はわかるかと思うのですが、板の間の面積は相当なくらいあります。それは、かつて畳は贅沢品で、敷くことのできる人はお金持ちくらいだったのです。

たとえば、1000年前くらいの日本、平安時代の日本では貴族の住宅は寝殿造であったのですが、ほぼ総板張りの家でした。つまり、日本人は畳という贅沢品を使いたくて使いたくて、求め続けていた時代が長くあったわけです。江戸時代の日本でも、一般庶民はみな板の間だけの家でした。お金持ちや貴族、上級武士の家だけが、畳の間を持つことのできた時代でした。

それが時がたち、畳が贅沢品でなく普及品となるにしたがって価値を失っていきます。それから、畳の間よりも、板の間のほうが、カッコいいという価値観に移ります。そうやって現在では、板の間、つまりフローリングの洋間が主流です。逆に、畳の間、和室が一部を占めるだけとなっています。

ですから、日本の住宅史から見ると、畳の間が和室で、板の間は洋室であるという区分は正しくありません。実際には、どちらも日本の家なのです。



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