伝統的建築

日本で現存最古の住宅「箱木千年家」に行ってみた

日本で現存最古の住宅「箱木千年家」に行ってみた

半年前くらいでしょうか、以前に古民家研究の一環で、日本で現存最古の住宅「箱木千年家」に調査に行きましたので、そのことについてお話させていただきます。

日本で現存最古の住宅「箱木千年家」に行ってみた

「箱木千年家(箱木家住宅)」は国指定の重要文化財です。いつ頃、建てられたものかは推定も困難だそうですが、14世紀頃ではないかともいわれています。建築されて500年は経っているとのことです。江戸時代にすでに千年家と呼ばれていたそうです。

この「箱木千年家(箱木家住宅)」が建てられていたエリアがダム建設で水没することになったため、この家も移築、解体調査をされることで、いろいろなことがわかったそうです。

箱木千年家(箱木家住宅)

当初は二棟で建てられていたものを中間に二室を建てこんで一つの棟に納めていたというのが移築前の建物だったそうです。移築後は、古い建物と新しいほうを分離、復元再築し、中間部分を撤去されています。

箱木家

箱木家はこのエリアの中心的な家柄だったそうです。つまりは村の有力農家の家だというわけです。この茅葺きの一軒家。元々の住宅は非常にシンプルであったことがわかります。「土間」と「だいどこ」に「おもて」と「なんど」の二室を合わせた間取りです。ほぼ全域が板間です。

これらの古民家を調べるとわかるのが、やはり現代の住宅は性能が高い、豊かであるということです。

注文住宅でも、建売(分譲)住宅でも、現代の建築基準法の下に建築された住宅は100年前、50年前と比較して、耐震性でも、快適性でもとてつもなく高いです。蛇口をひねれば、きれいな水が出ます。トイレも水洗でシャワートイレ付きが多いです。夏涼しくて、冬暖かい住宅も多いです。エアコンも完備です。テレビもあります。

もちろん、古民家、つまり、かつての日本の住宅を知り、現代にそのよい部分を活かすことが大事です。

今後も、でんホームでは、日本を中心とした世界各地の古民家を調査研究し、住宅建築に活かしていきます。

開館時間:9:00-18:00(冬季は17:00まで)
住所:神戸市北区山田町衝原字道南1-4
wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/箱木家住宅