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樋井川の床上浸水対策について

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福岡市に流れる川「樋井川(ヒイガワ・ヒイカワ)」。
この川は油山のほうから、長尾、田島、梅光園、別府を通って、鳥飼、今川、そして、百道浜へと流れています。

普段はそこまで大量の水が流れる川でもないですし、勢いも強くないのです。
ただ、豪雨に合うと、問題が起きることがありました。

平成21年7月24日。
九州北部地方に向かう梅雨前線の活動が非常に活発化。
福岡県では夕方から夜のはじめ頃に大雨となり、柏原では1時間で91ミリの記録的な豪雨となります。
田島橋では堤防から水があふれます。
その結果、氾濫等によって重大な災害が発生するおそれがある水位である「はん濫危険水位」を0.94m上回る4.24mを記録しました。

このような豪雨が起こり、川がはん濫すると、床上浸水などの災害が起こり、甚大な被害が発生する可能性があります

そのために現在、進行中なのが「樋井川床上浸水対策特別緊急事業」です。

これは平成21年7月中国・九州北部豪雨と同規模の大雨が降っても川からあふれさせないようにするために、河道掘削を行い、流せる水の量を増やすことで災害防止を図るものです。

事業区間が「ふれあい橋(百道浜)」から「駄ヶ原川合流」まで。
事業延長は5900m。
事業期間は平成22年度から平成26年度の予定です。
事業費は約36億円。

実施内容としては、護岸補強(掘削しても護岸部分が崩れないように、護岸の根の部分にたとえば、鋼矢板を打ち込むなどして補強)や河道掘削(川底を掘り、川が流せる水の量を増やすこと)を行います。

樋井川については、このような対策事業を行うことで、河川の氾濫を防ぎ、床上浸水などの被害を予防する対策をとっているそうです。