1000冊読書

わが子を強運にする51の言葉 山下真奈 (著) #200

本ブログに読書感想文ブログを移行してから、書きやすくなりましたので、読書感想文の投稿が増えております。
今回の記事で、読書感想文としては200記事目となります。

さて、今回の書籍は「わが子を強運にする51の言葉」という本です。

先日、ご縁をいただきまして、著者の方とお会いさせていただきました。
著者のお父様は裸一貫、アルバイトから起業して、700億円を売り上げる上場企業に育てた人とのこと。

このようなすごいお父様(現在は他界されていらっしゃるそうです)が娘に遺した人生の極意について書かれたのが本書。
本書の内容、51の言葉は書籍をご覧いただくとして、私自身が個人的に目を引いたのは「エピローグ」です。

父が亡くなるときに四カ月間過ごした病室は、とても素敵でした。
イタリアンモダンのインテリアで統一されてお部屋も広く、現代絵画や、お花もたくさん飾られていました。ただし部屋の主は不治の病で、もう動くことができないのです。
いかにも「成功者」の病室の中で、夕暮れの赤い陽に照らされて、ぽつんとつぶやいた言葉が象徴的でした。

「人生なんて、こんなもんか・・・」

私自身、人の死に触れる機会が同世代の人のなかでは多いほうだと思います。
そうして思うことは「結局は、自分がどう生きたいか?」ということが極めて重要な質問であるということです。

それは、自分自身の幸せについて、きちんと理解しておくことが必要です。

成功者というと、すごく幸せで、あこがれる存在かもしれません。
しかし、全員が全員、幸せなわけではないです。

仕事に全身全霊を捧げてきて、死ぬ間際になって、こんな人生になってしまったと思うとしたら、悲しいことです。
最終的には、自己満足の世界なのかもしれません。

ただ、自分の幸せについて理解した上で「結局は、自分はどう生きたいのか?」ということについて、自問することが大切なのだと常々、実感します。

本書を読んで、そう感じました。