ガラスの種類で性能はどれだけ違うか(単板ガラス、ペアガラス、Low-Eなど比較)

冬にあたたかい家。
暖房をあまり使わないですむ家。

そういう家づくりのために必要なのが「高断熱」です。

「高断熱」とは「高い断熱性」という意味で、
熱を断つ、つまり熱をあまり通さないわけです。

冬は外気温が低いですから、室内側の熱を外に逃がしてしまっています。
だから、暖房をガンガンに効かせる必要があるのです。

では、「高断熱」な家づくりをするのに何が大切か。

それは「開口部」の断熱です。

もちろん、壁から熱が逃げる部分も多いですから、壁の断熱も大切です。
これが一般的な断熱材でカバーする部分です。

ネオマフォーム、スタイロフォームといったプラスチック系断熱材やグラスウールなどの繊維系断熱材で外周部を囲う(埋める)部分ですね。

ただ、そこだけでは不十分です。
開口部をケアしないといけません。

開口部から熱が逃げるのを防ぐには、ガラス性能を上げるのがいいです。

ガラス性能を上げるということはどういう意味でしょうか?

ガラスの種類

具体的にガラスの種類は以下のようなものがあります。

・単板ガラス
・複層ガラス
・真空ガラス

単板ガラスは、通常の一枚ガラスのことです。
フロート板ガラスとも呼ばれ、一般的なものです。

複層ガラスは複数枚の板ガラスを重ね、その間に乾燥空気やアルゴンガス等が封入されたガラスです。2枚だとペアガラスです。
ちなみに、乾燥空気の場合、中間層の厚さが増すほど断熱性能が高まりますが、中間層が12mmを超えると封入された気体に対流が発生するため、断熱性能が頭打ちになります。

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シルバーの部分が中空層ですね。

真空ガラスは2枚のガラスの間に真空層をつくって断熱性能を上げたものです。
真空層が0.2mm程度と非常に薄くおさえられるのでガラスの厚みが薄くてすみます。

複層ガラスでよく聞くのが「Low-E複層ガラス」です。
Low-Eとは、Low Emissivity(低放射)の略で、特殊金属膜をコーティングしたガラスを使ったものです。
外側ガラスの内側に特殊金属膜だと遮熱高断熱複層ガラスと呼ばれ、内側ガラスの外側に特殊金属膜だと高断熱ガラスと呼ばれます。

ガラスの性能差

では、性能差はどのようになっているでしょうか?

熱貫流率(W/㎡・K)で性能を見ていきます。
熱貫流率とは、どれだけ熱を伝えやすいかという値でこの熱貫流率の値が、小さければ小さいほど熱を伝えにくくなり、断熱性能が高いということになります。

・単板ガラス 6.0W/㎡・K程度
・複層ガラス(FL3+A6+FL3) 3.4W/㎡・K程度
・複層ガラス(FL3+A12+FL3) 2.9W/㎡・K程度
・Low-E複層ガラス(FL3+A6+Low-E3) 2.6W/㎡・K程度
・Low-E複層ガラス(FL3+A12+Low-E3) 1.9W/㎡・K程度
・Low-Eガス複層ガラス(FL3+G6+Low-E3) 2.2W/㎡・K程度
・Low-Eガス複層ガラス(FL3+G12+Low-E3) 1.6W/㎡・K程度

※FL:フロート板ガラス、A:中空層、G:ガス層、Low-E:低放射ガラス

性能アップの度合でいうと、単板ガラスから複層ガラスにするだけで大幅に性能アップします。
そこから、中間層の空気層の厚みで性能はかなり増しますし、Low-Eガラスでまた性能アップします。

ガラスによる性能差はこのようになっています。
あなたの家のガラスは何でしょうか?

もちろん、ガラス性能も大事ですが、結局はガラス面の面積に比例して熱量の逃げは大きくなります。
開口部が大きければ大きいほど、熱が逃げやすいわけです。
全体的なプランが高断熱な家には大切です。



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