Be‐h@usの本 秋山 東一 (著)#209

Be-h@usとは「おもちゃとコンピュータが大好きな建築家」である秋山東一氏が提案するセルフビルドする木の家であり、そのシステムでもあります。

「組立玩具のように誰でも理解できる家づくりの方法」として、システムを公開したもの。

コンピュータの世界でのオープンソースの考え方を住宅建築業界にて適用。
秋山氏の考えた住宅システムの内容すべてをオープンソースとして公開しようという試み。

著者である秋山東一氏のプロフィール
1942年東京都に生まれる。
1968年東京藝術大学美術学部建築科卒業、東孝光建築研究所に入所。
1972年独立し、住宅を中心に設計活動を展開する。
1994年OMソーラー協会のシステム住宅フォクルスハウスを考案する。
その後、Be-h@us を提案、NPO法人BE-WORKSを主宰、現在に至る。

ホームページ:http://www.landship.co.jp
blog:http://landship.sub.jp/stocktaking/
特定非営利活動法人 BE-WORKS・新木造建築ネットワーク

秋山東一氏は木質系の住宅建築業界では有名な建築家です。それは前述のプロフィールでもあるように、OMソーラー協会の設立、および、そのフラッグシップ商品であるフォルクスハウス(フォルクスA)を誕生させたからです。

奥村昭雄氏(東京芸術大学名誉教授)は有名建築家である吉村順三氏に学んだのですが、その奥村氏に学んだのが秋山東一氏。

「OMソーラー」というソーラーシステムが1987年に誕生したとき、

「秋山、ちょっと、こっち来い」

と奥村昭雄氏に言われるがまま、秋山氏が参画。

その後、常々、「フォルクスワーゲンのような住宅」を実現したいと考えていたところ、「木質軸組パネル工法」と出会います。

そして、OMソーラーシステムを組み込んだ木造軸組パネル工法のフォルクスハウスを開発。1994年9月にフォルクスハウスの最初の1棟「OMソーラー協会モデルハウスVH001」が建てられ、OMソーラー協会の会員工務店のためにクローズドされたシステムとして供給開始。全国中でフォルクスハウスが建設されます。

OMソーラーのフォルクスハウス「木造打ち放しの家」と名付けられ、ひとつの住まい方として定着していきます。

ちなみに、秋山東一氏のブログ「aki’s STOCKTAKING」には、そのフォルクスハウスの第1棟目の写真(を掲載した雑誌)があります。

フォルクスハウスの第1棟モデルハウスVH001浜松
(転載:aki’s STOCKTAKING: 建築知識通巻700号

美しく、佇んでいます。
1994年9月、19年前に竣工した住宅とは思えないほど、時代を感じさせないデザインです。
多くのデザインが10年以上もの時を経ると、それなりのデザインの古さを感じさせるものですが、VH001はベーシックで美しい。

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本書にある”Be-h@us”はその進化系とも言えます。

余談ですが、当社ゲストハウスにも、秋山東一様にご来訪いただいております。
光栄です。ありがとうございます!

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秋山東一様(建築家)、眞木健一様(マキハウス社長)にご来訪頂きました | 竹内正浩の研究ノート

福岡でも、福岡市西区愛宕にあるHitマリナ通り住宅展示場にある安成工務店さんのモデルハウスの設計を手がけられたり、現在ではマキハウスさんとお仕事をご一緒されているそうです。

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Be-h@usはコンピュータの世界の考え方を踏襲しています。ユーザー自身がマシンの使い道を決めることができ、自分でプログラムを書いて自在に使うことができる。自分でプログラム/設計して、自力で組み立てる。そのために、Be-h@usはフォルクスハウスの財産を継承しながら、これまでクローズドだった設計システムのすべての情報、仕様、部材の価格、施工マニュアル、部材マニュアル、設計ツールをインターネット上に公開。

本書では、フォルクスハウスの考え方、誕生について。
そして、Be-h@usの考え方や誕生について、施工マニュアルなどの情報が書かれています。

Be-h@usについて、その情報を求めてインターネットをみてみたのですが、どうやら休止中の様子。
公開情報などをぜひ、拝見したかったです。。。

住宅建築業界でも、先端的な試みを行う方がいらっしゃいます。

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OMソーラーのように温熱環境に対してアプローチする方、高気密・高断熱のような性能に対してアプローチされる方、工業化のシステムに対してアプローチされる方、斬新なデザインに対するアプローチをする方など、、、様々な試みを行う方がいるからこそ、技術なり、性能なりが向上していくのだと気づかされます。