『今すぐ「お金が貯まる人」になる』読書感想 #213

日曜日にお打ち合わせさせていただいたお客様から「ブログも見ています」とのお言葉を頂きまして、とってもうれしかった竹内正浩です。

ブログをまじめに書いているほうだと思うのですけれども(と言っても、家についての話が少ないのが問題だと感じているのですが・・・)、やはり反応が感じられないということがほとんどですので、読んでいただいているという言葉をいただくだけでも、書いた甲斐があるな、と感じる次第でございます。M様、ありがとうございます!!

さて、今日は読書をしましたのでその感想をお話できればと思います。

タイトルは『今すぐ「お金が貯まる人」になる』。
amazonでは売っていないみたいです。

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本書は私が買ったわけではございませんでして、でんさん(代表の藤本)がコンビニに寄った際に立ち読みして買ったという本でございます。置いてありましたので、ちょっとした興味本位で手に取りまして、読みました。

「お金」というテーマと「家」というテーマは離れているようで、実は近いテーマなのです。それは住宅ローンもお金の話、頭金(自己資金)もお金の話だからです。頭金(自己資金)は多いほうが安心感ありますし、借り入れも少なくてすみます。お金は持っているほうがいいですよね。というわけで、住宅と関係があるのです。

さて、「今すぐお金が貯まる」とはいささか俗っぽいタイトルかな、と思われますし、著者が明示されていないので、ちょっとあやしい感じがしますけれども、その実、中身はまじめで意外でございました。

最初に掲載されてありますケース1「年収240万円で1000万円貯金!」というケースですが、「本当かな?」と思われることと思います。

その答えといいますと、意外に現実的でロジカルなのです。

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自動積立の定期預金で毎月10万円を積み立てているので、給料の半分を常に貯めているんです。それが大きいというか、ただそれだけなんですよ。1年に120万円は絶対に貯まるわけです。この9年間、ずっと貯めてきたので、1000万円を超えたということです』

給与振込口座からの天引き・自動積立で預金される仕組み。つまり、金融機関で1度手続きしておくだけで、あらかじめ指定した金額を定期預金などの口座に毎月自動で振り替えてくれるわけです。

勝手に天引きされるので、「お金がなかったものに近い感覚」になるらしく、知らない間にお金が貯まっていたという人も多いそうです。

実際に、でんさんは会社員時代にこの自動積立の預金方法で、数百万円を貯金したという実績がありまして、絶賛しております。ちなみに、この方法をまた使ってある夢を実現するために動き出しているようなのですけれども、それはまた別の機会でお話できればと思います。

というわけで、本書の読書感想文になっていないような気もいたしますけれども、自動積立の預金システムは素晴らしいのではないでしょうか。ご自身の家計管理の一部に採用を検討されてみてはいかがでしょうか。



なぜ、ニューマン家は10年後豊かになったのか? サラリーマン長者になる資産形成 方波見 寧 (著) #204

アメリカで5000人以上の顧客を成功に導いた全米最大のFP会社、イーデルマン・ファイナンシャル・サービス社会長のリック・イーデルマン氏のメソッドを、イーデルマンジャパン代表の著者が日本人向けにわかりやすく書いたものが本書。

私たち、でんホームが扱っているものは「住宅」です。
住宅は人生のなかでも、最大級の金額の買い物です。

だからこそ、慎重な資金計画が必要。
ファイナンシャル・プランですね。

その方法論の強化のために、本書を手に取りました。

率直な感想を述べると、かなりアメリカナイズされた内容ですし、ストーリー性があるというより、対比というかたちなので、ちょっと読みづらいです。加えて、投資については、少し異論があります。

とはいえ、家計管理・資金計画においては、参考にすべき点が多々あります。
そのなかでも、印象に残った部分をピックアップします。

“知ってるつもり”というのが一番怖いものなのです

実際には、よく分かっていないにもかかわらず、自分では、”知ってるつもり”になって、お金の問題を扱うというケースです。

マイクとサリーのご夫婦は、”知ってるつもり”の典型でした。
奥さんのサリーは、家庭の支出をすべて管理して、「カリスマ主婦」を自負するほど、お金の問題を知っていると思いこんでいます。

専業主婦をしているサリーは、マイクの給料振込みがあると、すぐさま2つの銀行口座に移し変えてしまいます。
片方の銀行口座は、住宅ローンと自動車ローンの引き落とし専用で、片方の銀行口座は、それ以外の引き落とし専用に使います。
余ったお金は、4つ目の銀行口座に入れておいて、他の口座のお金が足りなくなった際の補充用に使っています。

それだけではありません。

”サリー流管理法”と称して、

1.すべての支払いは、請求書の到着後24時間以内に完了する
2.取引の項目ごとに、ノートを1冊ずつ用意する
3.ノートへの記帳は、ノートごとにマーカーペンで色分けする
4.安全確保のために、請求書は別々のファイルホルダーで保存する
5.ファイルホルダーには、正確に支出を記録して、請求書の支払日と支払金額を厳密に整理して記載する
6.最後に、アルファベット順に、机の引き出しにしまっておく

という手のこりようです。
こうして、1週間のうち10ー15時間を支出管理にあてています。

しかし、「では、生命保険には、どのくらい加入していますか?」「お子さんの進学費用は、どのように準備していますか?」「住宅ローンの返済は、どうしていますか?」「年金保険料の控除はしていますか?」「定年退職後の生活費は、どのように準備していますか?」と尋ねた際のことですが、サリーの答えは、「そんなこと、どうでもいいでしょう!それより口座管理法を見てくださいな!」という返答だったのです。

ここで学ぶべきは、支出管理、支出記録、記帳が大事ではない、ということではないです。
支出記録、記帳することはもちろん、大切なことです。

ただ、それだけでは不十分だということです。

「木を見て森を見ず」という言葉があるように、全体を見渡して、家計全体、そして、長期的な人生プランのなかで、現在はどのように行動すべきかを認識すべきだということです。

個々の記帳といった、細かい部分だけではなく、長期的、全体的な視点から、家計、資金計画、人生計画を立てねばなりません。

追伸:
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国家債務危機 ジャック・アタリ (著) #201

日本では過剰な債務が問題になっています。
加えて、財政赤字。年金問題。そして、消費税の増税。

これらの経済問題・政治問題はつまるところ、現在、日本国が破綻(倒産)するか、それとも持続し続けられるのか、というターニングポイントにあるということにつきます。

今回採り上げるのは、その国家破綻、国家債務危機について書かれた一冊。
ジャック・アタリ氏の「国家債務危機」です。

第一章から第四章までは国家債務、および国家破綻の歴史です。
そもそもの公的債務が誕生したとき。イギリス、イタリア、フランスについての話。
そして、国家破綻の歴史についてです。

内容については、本書をご覧いただきたいのですが、歴史的にみると、国家破綻は例外的な事象ではなく、それなりに何度も起きてきた事態であることがわかります。国家が債務を積み上げ、維持不可能になり、モラトリアム(債務返済の一時停止)、インフレ、デフォルト(債務支払停止)を引き起こしてきた歴史です。ちなみに、スペインは1500ー1900年の間に、合計13回もデフォルトに陥っており、主権債務の「デフォルト世界記録」を持っているそうです。

さて、私自身が興味深かったのは、やはり「第5章 債務危機の歴史から学ぶ12の教訓」の部分です。

1 公的債務とは、親が子供に、相続放棄できない借金を負わせることである
2 公的債務は、経済成長に役立つことも、鈍化させることもある
3 市場は、主権者が公的債務のために発展させた金融手段を用いて、主権者に襲いかかる
4 貯蓄投資バランスと財政収支・貿易サービス収支は、密接に結びついている
5 主権者が、税収の伸び率よりも支出を増加させる傾向を是正しないかぎり、主権債務の増加は不可避となる
6 国内貯蓄によってまかなわれている公的債務であれば、耐え得る
7 債権者が債務者を支援しないと、債務者は債権者を支援しない
8 公的債務危機が切迫すると、政府は救いがたい楽観主義者となり、切り抜けることは可能だと考える
9 主権債務危機が勃発するのは、杓子定規な債務比率を超えた時よりも、市場の信頼が失われる時である
10 主権債務の解消には八つもの戦略があるが、常に採用される戦略はインフレである
11 過剰債務に陥った国のほとんどは、最終的にデフォルトする
12 責任感ある主権者であれば、経常費を借入によってまかなってはならない。また投資は、自らの返済能力の範囲に制限しなければならない

細かい内容は本書をご覧いただくとして、いくつかピックアップしたいと思います。

個人的にピックアップしたいのは、公的予算の構造的赤字体質です。

公的予算の構造的赤字体質

民主主義の台頭により、教育、医療、年金といった公共サービスが提供されるようになり、これを公的支出でまかなうようになります。

加えて、公的支出は国家の生産性を保障するために必要な職務(軍人・医師・教師・警察官など)への給与に費やされます。

これらが公的支出の原点です。

さて、政府にとって、公的予算という面では、収入を増加させるよりも、支出を増加させることが容易であるという構造があります。

公的支出を新しく発生させること、増額することは極めて容易です。
また、減税や税金の廃止についても、反対する人はあまりいません。
ですから、実施は容易です。

反対に、公的支出の削減は困難です。
それは、既得権者を説得する必要があるからです。これは極めて困難な作業です。
新税の導入、増税など、政治的に極めて難しいです。

公的予算において、支出の増加が容易であるのに対して、収入の増加は極めて困難なのです。
つまり、公的予算は構造的に赤字になることが必然なのです。
公的予算のバランスを取るには増税によってしか実現できないわけです。

もちろん、増税は実現が難しいです。
社会的な反対が大きいからです。

そこで、公的給付を削減することも考えられますが、公共サービスの重要性などから難しいです。

つまり、構造的に問題がある前提で、いかに運営していくのか、というのが国家運営であるわけです。

主権債務の解消については、8つの戦略があるそうです。
増税、歳出削減、経済成長、低金利、インフレ、戦争、外資導入、デフォルトです。
これらの解決手段の中で、インフレが頻繁に利用されるそうです。

結局、公的債務が健全な債務のレベルを超える場合には、債務を削減するためにプライマリー・バランスを黒字化させなければならないわけです。

そのためには、公的支出の削減、あるいは増税が必要となるそうです。

国家の債務危機問題はもちろん、日本国にとっても喫緊の問題です。
ただ、実は日本だけではなく、アメリカ、イギリス、EU(ヨーロッパ)においても重大な問題なのです。

現在は経済が相互に密接に依存しあって存在しています。
さらにEU圏内でも、国家債務危機に瀕している国々がいくつもあるのです。

このような世界的な問題。
重大です。

今後も、知見を深めていきたいと思います。