「小さな会社の稼ぐ技術」栢野克己(著)を読んでの住宅建築業界への雑感

住宅建築とはまったく関係ないテーマなんですけれども、個人的に勉強になったので読書感想文書きます。

『小さな会社の稼ぐ技術』という本です。

実は著者が友人の栢野克己(かやのかつみ)さんで、Facebookで熱心に活動されていらっしゃいまして、なかなか読む時間がなかったのですが、ようやく読みまして感銘を受けました。

栢野さんは作家で講演家です。
今もこの新作をテーマに全国津々浦々、講演してまわってらっしゃいます。

基本的にはメイン読者層が中小零細事業者で、もちろん私どもも含まれますから、興味深いわけです。

栢野さんと出会ってから、もう10年くらいになりますでしょうか。
相変わらず精力的に活動されていて、後ろ回し蹴りもできるほどにアクティブです。

さて、本書のテーマは中小零細事業者は弱者なので、強者(大手)と同じやり方では負けますよ、という話です。

ではどうすればいいのか?ということについて豊富な事例と共に書かれています。

事例がまた刺激になります。なるほど、こういうこともしないといけないな、みたいな。

でんホームも、大手ハウスメーカーの積○ハウスや住友林○みたいな1億円と毎月1500万円かかるマリナタウンそばにあるような総合展示場に出店して、ドーンッみたいな真似はできません。

地場大手の工務店、住宅会社で総合展示場に出店している会社は本当に尊敬しますね。
すごいランニングコストかかりますでしょうから。

昨年は大きな出来事がありまして、香椎浜の住宅展示場に出店していたエヌエイホームというレンガがウリの住宅会社が倒産しました。

売上高は9億円くらいあったそうですけれども、建築中でそのままになった、みたいなお宅もあったそうで、まあよろしくないかたちで倒産したらしいです。

軽く検索するだけで、どんな感じなるかがわかりますね。

倒産の話も取引先に聞きまして驚きました。
詳しく話を聞くと、やはり営業マンやらの人件費や総合展示場に出店とかのコストが圧迫でお金がなくなったみたいです。

大手ハウスメーカーと同じようなことすると下手すれば倒産するリスクあるのだな、とリスク回避型の竹内は思うわけです。

そういうわけで、でんホームはつぶれない会社を指向しております。
また真面目に実直に、藤本はクレームで気分が沈んだりしても、誠実な対応をしている最高の住宅会社だと同業を見回しても思うわけです。

ただ、そうだとしても、そう簡単に認知されないですし、信頼されませんし、住宅を建てさせていただけないわけです。

破綻したエヌエイホームで建築中にそのままになったお客様は実質破綻している会社に建築依頼、契約したわけです。
不幸だな、と感じると同時に、建築主側も業者を見抜く目というか、考えないといけないとも思います。

要は「この会社は倒産リスクあるのか?」「この営業マンはウソついてないか?」「現場はきちんと仕事しているか?」とか。

そもそも住宅会社の社長や営業マンは「どうやって家が建つのか?」がわからない人もいますから。
驚くことに、大半の社長や営業マンは知りません。
知らなくても、家は売れます。
逆に、知らないから、家が売れる、のかもしれませんが。

とにかく、見抜く目や推測する力が要るわけです。

そのためには、いっぱい質問して、色々話してみて「信用できるかどうか?」を試すといいと思っています。

でも、一方で、エヌエイホームはすごいですね。
実質破綻状態でさえ、9億円分以上は受注できたわけですよね。
それはすごいな、と思うわけです。

でんホームは9億円分も受注できてませんから。

やはりそこには信頼させる技術というか、蓄積があるでしょうから、素直にすごいと思います。

というわけで、なんとかもっとうまく経営をしたいな、という思いで読んだのです。

ここまで本書の内容について述べてませんね。感想文なので、感想ではあるんですけれども。

それで大事なのは「差別化」「小さな1位」「一点集中」「接近戦」ということで、これだけ見るとなんのことやらという話なんですけれども、小さな会社は違いを明らかにして、なんでもいいから1位になって、知られるようになるのが大切である、と。

これらの話を事例を豊富に紹介して説明されているので、すごいいいわけです。

本書をヒントに頑張っていきたいですね。

ちなみに友人だからといって、持ち上げているわけじゃないです。
純粋に素晴らしいビジネス書だと思いまして、ブログに書きました。

ただ、書いた内容はあんまり本書に関係ない話ばっかりでしたね。
すみません。



ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践 P.F.ドラッカー (著) #207

「第8章 目標」という項目について、まとめてみました。

要約

1.社会革命をミッションとする
マークス&スペンサーは、自分たちのミッションは勤労者階級に対し、上流階級の品物を上流階級のそれよりも優れた品質と、彼らにも手が出せる価格で提供することによって、イギリスの社会階級を打破することであるとした。

同社が成功したのは、「われわれの事業は何か。何であるべきか」の定義を意味ある目標にまで具体化したからだった。

2.マークス&スペンサーの教訓
1)目標とは「われわれの事業は何か。何になるか。何であるべきか」という問いから導きだされるものである。抽象的であってはならない。
2)目標とは、行動のためのものである。
3)目標とは、資源と行動の集中を可能にするものである。
4)目標とは、一つではなく複数のものである。
5)目標とは、事業の成否に関わる領域すべてについて必要である。

目標は次の八つの領域において必要とされる
1)マーケティング
2)イノベーション
3)人的資源
4)資金
5)物的資源
6)生産性
7)社会的責任
8)必要条件としての利益

これらの領域についての目標が五つのことを可能にする。
事業の全貌の把握、個々の活動のチェック、とるべき行動の明示、意志決定の評価、現場での活動の評価と成果の向上。

3.すべての基盤
目標は、事業の構造、活動、人事の基盤となるものである。全体の構造だけでなく、個々の部門と個々の仕事の内容を規定するものである。

4.目標の使い方
目標の使い方は、航空便の運行計画や飛行計画と同じである。運行計画では午前九時ロサンゼルス発、午後五時ボストン着であっても、ボストンが吹雪ならばピッツバーグに着陸して天気が収まるのを待つ。飛行計画では高度三万フィート上昇し、ミネアポリス経由に変える。
しかし、運行計画や飛行計画抜きの運行はない。あらゆる変更が新たな運行計画と飛行計画をもたらす。運行計画どおり、飛行計画どおりの運行が九七%を下回れば、フライト・マネジャーが更迭される。

目標は絶対のものではない。方向づけである。未来をつくるために、資源とエネルギーを動員するためのものである。

コメント

1.常に目標を設定している企業のうち、成果をあげている企業と成果をあげられない企業の差は何か?

2.過度の目標設定そのものが、個々の目標の価値を希薄化させるのではないか?

3.きちんとした計画策定者は事業の全貌の把握、とるべき行動の明示、意志決定の評価、現場での活動の評価と成果の向上を達成できると思うが、計画策定者以外の一般社員レベルにまで落とし込む場合、どうすればいいか?

4.目標達成のために無理をする、歪ませるリスクがあるのではないか?

以上のようなことについて考えてみました。



「名著百選2012【臍本】わたしが本屋さんだったら、絶対売りたいこの1冊フェア」に掲載いただきました

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ブックファースト新宿店
そこは拙著を出版させていただいた際に、ご挨拶に伺った書店様です。

そのブックファースト新宿店にて開催されたフェア
「名著百選2012【臍本】わたしが本屋さんだったら、絶対売りたいこの1冊フェア」。

そのフェアに掲載いただきました。
また、冊子をいただきました。
ありがとうございます!

書店様には【臍本(へそぼん)】があるそうです。
それぞれの棚の中には、そのジャンルになくてはならない1冊が存在します。
この作家といえばこの1冊。このテーマならばこの1冊。
それを書店員の方々は【臍本(へそぼん)】と呼ばれているそうです。

わたしが本屋さんだったら、絶対売りたいこの1冊ということで選ばせていただきました。

数々のベストセラー作家の方々に並んで、私がお勧めしたのは次の1冊。

「バビロンの賢者に学ぶ錬金術」です。

私自身、お金持ちと呼ばれる方々をたくさん調査してきました。
そこでわかったことがあります。

「お金持ちになるのに必要な3つのこと」です。

それは「収入増」「貯蓄」「投資」です。
これらについてわかりやすく述べている本は実は少ないです。

ただ、本書はその数少ない本のひとつです。

私のお勧めです。



うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ 平康 慶浩 (著) #205

最近、ビジネス書を読むことが減りました。
最大の理由は、住宅建築の仕事に関わることで、住宅建築関係の書籍を大量に読むようになったからです。
本ブログでは語られていませんが、裏側ではたくさんの住宅建築関連書籍を読んでいます。

もうひとつの理由は、私自身が自分が一番知りたいことを知るために、30代で年収3000万円を実現した111人に直接取材して、本を書いたことです。一番知りたいことを知ったわけですし、それを本にまとめられたからです。大きく知りたいことが減ったわけです。

とにかく、高所得者が生まれる仕組み、成り立つ仕組み、オーナー会社の実態、所得を増やしていくまでのストーリーに触れてきました。

その結果、得られた情報は多かったです。
ただ、まとめたのはあくまで独立・成功系の話がほとんど。

勤め人として給与を増やすアプローチについては、データレベル。
確固たる理論としてまとめてはいませんでした。
ざっくりと、おおまかな把握程度でした。

しかし、最近、その答えがきれいにまとめられている本を見つけたので、ご紹介します。

『うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ』

これは素晴らしい一冊だな、と感じました。
勤め人はもちろん、経営者側の方にも得られる知見は多いと思います。

給与の増やし方は具体的にどういう方法か?

大きく勤め先企業は4つのカテゴリに分かれます。
それぞれのカテゴリでアプローチは異なります。

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1.「普通の企業」の場合の給与の増やし方

あくまで「普通の企業」の場合。
基本は「定期昇給で給与を増やす」アプローチです。

そのアプローチは具体的に何をすればいいかというと、3つ。

1.できるだけ誰かと一緒に仕事をする=一人で仕事をしない
2.君の評価をする人に直接報連相する=メールでの報連相だけで終わらせない
3.品質よりもスピードを重視して仕事をする=自己満足のための品質を追い求めない

2.「ブラック型企業」の場合の給与の増やし方

「ブラック型企業」の場合、つまり、人件費をコストとしてとらえて、その昇給を厳しく制限している企業の場合。
基本アプローチは「昇進で給与を増やす」。

具体的な方法論は以下の3つ。
1.自分の給与を含めたコストの減らし方を考える=給与は増えないものと割り切る
2.売上を増やす活動に力を注ぐ=単純作業で人を育てる
3.上司の仕事を真似る=できない上司でも上司になっている理由があることを理解する

3.「業績悪化型企業」の場合の給与の増やし方

「業績悪化型企業」の場合、基本アプローチは「配置転換で給与を増やす」。
具体的な方法論は以下の3つ。
1.武器を作る=マネジメント系の専門性が最良の武器になる
2.スポンサーをつくる=少なくとも一人の役員を味方につける
3.社外の知人/友人を増やす=社内の孤独に耐えられる状況をつくる

4.「二重苦企業」の場合の給与の増やし方

「ブラック型企業」で「業績悪化型企業」の「二重苦企業」の場合。
普通の会社への転職を目指すこと。

ほかにも業種別の給与の増やし方、職種別の給与の増やし方、職務経歴書の書き方(転職の進め方)などなど参考になる情報がたくさん。

方法論を見ていくと、30代で年収3000万円の人が勤め人時代にしていた行動パターンを彷彿とされる、よくみられるパターンが描かれていることに気づきます。

年収の多寡は違えども、行うべき方法論・アプローチは同じなのだと感じます。

素晴らしい一冊。



ビジネススキル・イノベーション 横田 尚哉 (著) #203

色々とよくしていただいている横田尚哉さんからfacebookで連絡をいただきました(facebookがいかにメッセージ機能としての普及をしているかがわかります)。

内容を拝見すると、まだ発売されていないご著書のパイロット版を読ませていただけるとのこと。
ありがたい。

…..ということで、読ませていただきました。

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パイロット版です

横田尚哉さんはすごい方だ。
GE(ゼネラル・エレクトリック)の改善手法をアレンジして、10年間で総額10兆円分の公共事業の改善にのりだし、コスト縮減総額2000億円を実現させた実績の持ち主。大手建設コンサルタント会社の本社部長から独立して、株式会社ファンクショナル・アプローチ研究所 代表取締役をされています。

ご著書も『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』『ワンランク上の問題解決の技術《実践編》』(ディスカヴァー刊)を書かれています。また、2010年にはTBS放送系列の「情熱大陸」にて特集が組まれたほどのお方

本書「ビジネススキルイノベーション」はプロフェッショナルのために、次世代リーダーになる方に向けたビジネススキルの本です。

響くのは、最後のほうにある「エピローグ」の部分。
「スキルが身につけられる人は4%しかいない」と指摘しています。

受講者100人にあるスキルを伝えたとしたら、知識として知っているのは100人中100人です。しかし、実際に行動に移して試すのは20人。さらにそれを継続して自分のものにできるのは、4人だけ。他の96人は、何か理由をつけて断念します。

ということで、学び、即、行動していきたいと思います。
さて、個人的に興味深かったこと(&行動していくこと)としましては、まず、「時間の質をコントロールする」の部分。

時間の質をコントロールする

私はメールを読むと、原則5秒以内に返信することにしています。返事が遅くなるほど余計な言い訳が必要になりますが、すぐに返信すれば、たいていは「了解」や「拝受」の一言で済みます。

ただし、内容を吟味したいメールに関しては別の取り扱いをします。返事を書く時間的余裕があっても、あえて本題には触れず、メールを受け取ったという旨だけを返信し、未読フォルダに戻すのです。

意図的に本題に触れずにおくのは、時間を置くことによって知的熟成が起きることを期待しているからです。

最近、メールを送っても、返事をしない人がぼちぼち多いように感じます。
おそらくは読んでいるのでしょうが、送ったほうはわかりません。

「了解」「拝受」だけでも、送ったほうは安心しますし、原則5秒以内にスピーディに返信してもらえると、送ったほうもありがたいものです。
もちろん、内容次第では、知的熟成を待つべく、短い返信後に、きちんと返信することも大切です。

あと、個人的に活用していきたいと思ったのが「0.5秒トレーニングで感性を磨く」です。

ランチを食べにお店に入ったら、注文するメニューを0.5秒で決める。これだけです。

知性ではなく、感性。
左脳的に判断するのではなく、右脳的に判断する。
決断・判断のスピードをどんどん高めていきたいものですね。