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現代のキッチンはどうなっているか?(現代キッチン研究)

現代のキッチンの使われ方は、時代の変化もあり、
かつてとは異なるかたちになってきています。

住宅における、かつてのキッチンと現代のキッチン。
それらの変化は大きく2つのかたちで変容しています。それは次の2つです。

1.機能から見た目(デザイン)へ
2.省力化

これらの事象はあまり関係ないように見えます。
しかし、実際には密接不可分の関係です。
それはどちらも経済発展、社会の成熟化がもたらしたものだからです。

1.機能から見た目(デザイン)へ

かつて家事労働において、料理をつくることは大変でした。
食材を下ごしらえして、準備して、調理して、片づける。
一連のプロセスをこなすことで、手いっぱいでした。

ただ、経済発展にともない、多くの企業がニーズをくみ取るかたちで、
多数の商品を提供しています。

一番のインパクトはやはり電子レンジです。
あたため直すことができる、インスタント食品をすぐにつくることができる。
そういう機能を持った調理器具である電子レンジは家庭のキッチンを大きく変えました。

また、食洗機も大きいです。
食器を手洗いしていた時代から、ある程度は機械にお任せできる時代。
キッチンに食洗機が付属する時代です。

ほかにも、IHやオーブンレンジ、アイデア商品を含めて、
企業が提供していくことで、家庭がより豊かになっていきます。

ただ、一方で、その機能はある程度の上限にある段階です。
電子レンジがある時代とない時代は大きく違います。

ただ、ある時代では、電子レンジ同士の差があまりないのです。
高級電子レンジも、リーズナブルな電子レンジも劇的な性能差がないです。
機能による差より、見た目(デザイン)の差が大きくなった側面があります。

このようなことは、キッチンの先、食事そのものにも同じように見られます。

食の均質化

現代はみな、忙しいです。
時間がありません。

このことが、食を外食に向かわせます。
調理機能の外注化です。

ただ、毎食を外食にすると、お金がかかります。
そこで、その中間、中食が大きな潮流として出現します

中食とは、お総菜やお弁当といった食事を買ってきて、家庭内で食することです。

近年、外食業界は市場規模を減らしています。
外食する人が減ってきているわけです。
その一方で、広義の外食業界は市場規模を増やしています。なぜでしょうか。

それは、中食市場が増えているからです。
外食する人は減っても、中食する人は増えているわけです。
これも調理機能の外注化です。

加えて、食品メーカーの企業努力が家庭の食卓を変化させます。
大きくは食品メーカー、調味料メーカーです。

わざわざ、昆布とかつおぶしを削って、水に入れて、火にかけて、ダシをとる。
この一連のプロセスは、顆粒状の調味料ひとつで、代用されてしまいます
もちろん、それは企業努力によってなされた成果です。

ただ、これらのことは、家庭における調理プロセスを大きく変化させました。

まったくのゼロから、ダシをとって、味付けして調理するよりも、
パウチに入った食材を少し調理するだけで同じものができてしまうのです。

時間も労力も減らせます。
忙しい人はどちらを選ぶでしょうか。
毎日の苦労をなくせるなら、どちらを選ぶでしょうか。
しかも、味が悪くないとしたら。

これらの事柄は二つのことを意味します。

「食の均質化」と「省力化」です。

盛りつけの技術

食が均質化して、味が一定レベルを確保できるようになったのです。
調味料や加工食材のレベルアップはそれをどの家庭でも可能にしました。

味が一定レベルを確保できるなら、次は何をしなければならないか。
それは「見た目」です。

食の見た目とは、盛りつけです。

現代女性が食において、注目すべきは「盛りつけ」技術です。
中食によって、もしくは、加工食品によって家に持ち帰った食事を美しく、
よりおいしそうに見えるよう「盛りつける」ことが主たる作業になります。

それが手間をかけず、おいしい食事で満足できる方法だからです。

省力化

もちろん、これまで通りに食事をつくる場合でもキッチンは変容しています。

すでにある程度の加工がしてある食材、たとえば、大根一本でなく、
4分の1になっているのも加工ですが、それらの食材を調理するのも省力化のひとつです。

前述の電子レンジは省力化の最たるものです。

調味料や食品パッケージを買ってきて、
少しの食材を加えて調理するだけで食事をつくることができる。
それは、かつてゼロからつくってきた調理プロセスを考えると、大幅な省力化になります。

省力化と日本社会の関係

この省力化の流れは、実は日本社会の変容と密接に絡み合っています。
それは何でしょうか。

「高齢化社会」です。

若い人は、若いですから、少々手間がかかっても、楽といえます。
一方で、高齢になった方は食事をつくるのに、
いちいち、ゼロからダシをとって、、、といった作業プロセスをこなせるでしょうか。
大変です。いやです。

私自身、男性ですから、言いたくはないですが、
平均寿命からみて、男性のほうが早く死にます。
夫婦がいれば、先に死ぬのはたいてい、男性です。

高齢女性が一人で暮らす。
それが日本の高齢化社会の一般的な姿です。
離婚率の上昇はそれに拍車をかけます。

多くの女性はこれまで食事をつくってきています。
あまりに食事をつくってきすぎて、飽きます。
あまりに日常すぎて、面倒くさいです。

そのため、省力化の方向に意識がいきます。
そのニーズを見越して、企業は省力化できる商品を提供していきます。

時代の変化とキッチンの変化

これらの変化「機能から見た目」「食の均質化」「省力化」は住宅におけるキッチンをどう変化させるでしょうか。

これらの流れを前提条件としてインプットいただくと、簡単に見えてきます。

住宅におけるキッチンの本当の価値の低下です。
総菜を買ってきて、盛りつけ、食事する。
このプロセスで、必要なものはコンロでしょうか。シンクでしょうか。

違います。
電子レンジ、そして、食器洗い乾燥機です。
下手したら、どちらも不要かもしれません。

総菜などの中食の場合、それほどキッチンは使いません。
外食もキッチンは使いません。
中食の普及は、キッチンの使用を減らします。

では、加工食品、食品パッケージから調理する場合はどうでしょうか。
ゼロから、ダシをとって、下ごしらえして、調理するプロセスと比較して、
やはりキッチンの使用度合は低下します。

これらは、そもそも論として、時代はキッチンの使用が減る方向に流れています。

「子供と一緒にキッチンで料理する」

子供にその時間があるでしょうか。
お稽古事に、塾通い、友達との遊び、お勉強(宿題)。
これらの時間があることで、子供と一緒にキッチンで料理する時間は少ないです。

さらに、そのような子供時代は何年間でしょうか。
中学生、高校生になって、家庭で一緒にキッチンで料理する機会がどれほどあるでしょうか。

「友達を呼んで、一緒に・・・」

そもそも、自宅に友達を呼んで、一緒に食事する機会が年に何度あるでしょうか。
たったの数回というのが、本当の答えではないでしょうか。

キッチンは女性視点からは重要視されています。
ただ、これらのような時代の変化によって、想像以上にキッチンの位置づけは変化しています。

このような変化が時代として起こっている以上、
それらを考慮に入れた上で、キッチンについて判断していく必要があります。

それは予算面でも、使用面でも、実際上のニーズや使用状況に合わせた選択が大切になってくるのです。

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