一勝九敗 柳井正(著)#166
read 本書は家業の紳士服店を継ぎ、ユニクロをカジュアルウェアのトップ企業にまで育て上げた著名経営者、柳井正氏が自身の経営哲学について述べたもの。
僕が本書で感じたのは、柳井氏率いるユニクロの急成長とそのダイナミズムだ。
ユニクロの急成長とそのダイナミズム
1984年6月2日土曜日、広島市中区袋町で「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」という名称のカジュアルウェア小売店がオープンした。
それから店舗を展開していくことで、1987年8月期の売上高は22億円、経常利益6500万円となっていった。
それが1988年8月期には売上高27億円、経常利益は4300万円。
1989年8月期は売上高41億円、経常利益4800万円、店舗数22店となっていた。
数字で見れば、それほどでもないようだが、実体は違おう。
30%近い成長から、50%近い成長を繰り返すユニクロ。
主に店舗展開で売り上げ拡大をねらっているから、出店費用で資金繰りが大変なはず。
借金に借金を重ねて、肥大していくことだろう。
そう思っていると、本文中にもこう書かれてあった。
出店スピードを上げると、売上も仕入も当然増えて運転資金が増大する。
現金で売り上げて数ヶ月後の手形で支払うので、回転差資金と呼ばれる資金余剰ができるのだが、すべては新店オープンの設備投資資金などの出店費用に消えてしまう。
銀行からの借入金も、父親や自分の個人資産をとっくに超えている。
このような背景から、柳井氏は、株式公開を決意する。
株式公開で資金調達することで、成長を続けるということを決めたのだ。
その結果は、今のユニクロの通り。
本書からは、柳井氏の覚悟、意欲、決意が感じられた。
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