株式投資を本気で考えたときにオススメする良書4冊 #179-182

11月 30th, 2011 by read

先日、とある方とお会いしました。
その方は、「株式投資をしたいとは思っているのだけれども、
どういう本を読めばいいのかわからない」
と悩まれていました。

書店に行けば、本当にたくさんの本が並んでいます。

初心者向けから、ベテラン向け、
ちょっとあやしい感じの本まで、たくさんの本があります。

たくさんの本がありすぎて、どれを読めばいいのかわかりません。

指針のないまま選んでもいいのですが、場数を踏んで選べるようになるまで、
わからないまま、暗中模索というのも大変です。

その方以外にも、同じような悩みを以前聞きましたので、
株式投資を本気で考えた方にオススメする良書を4冊ピックアップしてみました

1.『ピーター・リンチのすばらしき株式投資』ピーター リンチ (著)

初心者の方に。
投資とはどのようなことなのかが書かれています。

投資家・資本家は資本主義の最初の担い手です。
投資をすることで、社会についてどう貢献することになるのか、
また、自分個人が豊かになっていく事について書かれています。

第一章は資本主義の歴史。
資本主義はどういう歴史の流れがあるのか。投資がどういう意味を持っているのか。

第二章は投資の基本。
今すぐ始めることの重要性。お金に働いてもらうことの大事さを訴えています。

第三章は会社の一生。
企業とは、どういうものか。

また、補遺に「早わかりバランスシートの読み方」があります。
財務諸表分析の知識をつけるには、参考にできます。
資本家入門の本です。
(要注意)投資先、銘柄選びについてのノウハウはあまりありません。

『ピーター・リンチのすばらしき株式投資』の新装版が出ているそうです。
『ピーター・リンチの株の教科書』
私は持ってませんが、同じ内容みたいです。新装版のほうがよろしければ。

2.『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』 メアリー バフェット (著)

何かを学ぶならば、その道のトップに学ぶのが近道。
株式投資のトップというと、やはりウォーレン・バフェットです。

ウォーレン・バフェットは基本的に株式投資主体で富を築き、世界一の大富豪にもなるほどになりました。

『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』は、そのバフェットの銘柄選択術についてまとめられた本です。
バフェットが重視する指標、企業評価の仕方、好ましい企業について述べられています。

もちろん、企業評価ですから、数字や数値がでてきます。
入門にしてはちょっと難しいかもしれません。
しかし、きっちり学ぶには、それなりのハードルは越えないとならないかと思います。

最初のほうに「本書に登場する主な財務指標」として、
・1株当たり利益:EPS
・1株当たり純資産:BPS
・株価純資産倍率:PBR
・株主資本利益率:ROE
・株価収益率:PER

が挙げられています。

これらの指標は知っておいて損はないと思います。

3.『株で富を築くバフェットの法則 「新版」』 ロバート・G・ハグストローム (著)

ウォーレン・バフェットの全体像を学びたいなら、この『株で富を築くバフェットの法則 「新版」』がよいと思います。

バフェットの資産形成の過程について、
二人の恩師(ベンジャミン・グレアム「数量的アプローチ」とフィリップ・フィッシャー「質的アプローチ」)について、
企業分析のアプローチ、事例などなど、
ウォーレン・バフェットについて学ぶには適した書籍かと思います。

内容紹介に「バフェット本No.1」と書かれていましたが、たしかによくまとまっております。

4.『ピーター・リンチの株で勝つ』ピーター リンチ (著), ジョン ロスチャイルド (著)

全米NO.1ファンドマネジャーと呼ばれた伝説の人物ピーター・リンチの本。

入門的な良書を、ということでピックアップしていったつもりですが、
良書はどうしても入門なのに難しいもの。

仕方ありません。
良い本は、情報量が豊富なので、難しくなりがちです。

本書『ピーター・リンチの株で勝つ』もそうなってしまいました。

340ページもある厚い本です。
しかし、良書です。

内容としては、「投資を始める前に」
「有望株の探し方」「長期的視野」の3部に分かれています。

株式投資での銘柄選択については、第二部「有望株の探し方」がそれに当たります。

ピーター・リンチは6つの分類をします。

1.低成長株
2.優良株
3.急成長株
4.市況関連株
5.業績回復株
6.資産株

改めて考えてみると、この種の分類を前提に
ポートフォリオを組むことは賢明であると感じます。

たとえば、資産株は100円の資産があるのに株価は50円というような株を指します。

この種の株は大きな値上がりが見込めるという可能性は低いのですが、
資産の適正額より低い評価ですから、正しい評価になると値上がりします。

また、100円の資産で株価50円です。
50円ですから、それよりどんどん下がっていくという可能性が低く抑えられます。
つまり、ダウンサイドのリスクを減らせるわけです。

あまり値下がりしなくて、リスク低めで株式投資をするにはいいですから、
そういうリスク回避性向の方は、資産株比率を高めるといいわけです。

改めて、ピーター・リンチは優れた方だと感じますね。

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幸せな人生と豊かさ -ピーター・リンチの株式投資の法則 ピーター リンチ (著)#178

11月 25th, 2011 by read

本棚にずっと置いてあった一冊の本をふとしたきっかけで手に取りました。

それがこの「ピーター・リンチの株式投資の法則」です。

この本を買ったのは、おそらく10年前かそれ以上前。

ずいぶんと時が経ってしまったのだなという感じがします。

この本自体は良書です。
株式投資というと、いかがわしいイメージや詐欺的なにおいがプンプンする本が大変多いです。
しかし、この本は長期投資を推奨し、健全な株式投資を教えているからです。

著者はピーター・リンチ。
フィディリティ社に入社し、マゼラン・ファンドのファンドマネジャーに。
1977年から1990年の13年間で、2000万ドルだったマゼラン・ファンドを140億ドルという驚異的なファンドに育て上げた。そういう方です。

株式投資にご興味がおありなら、一読するべき本のひとつでしょう。
ただ、予備知識などなどいるでしょうから、色々と読みやすい株の本を読んでいって、
その後に読まれることをおすすめします。
何も知らずには読みづらいかと思います。

10年ぶりに読んで感じた一生の過ごし方

さて、10年後、改めて手に取った私は、ピーター・リンチ個人の話で思うことがありました。

「全米でナンバーワンのファンド・マネジャー」と呼ばれ、仕事も引く手あまた。
仕事人として、トップクラスの立場にいたはずの彼は、47歳で第一線の仕事から引退します

当時のエクアドルのGDPに匹敵するような巨額のファンド(投資信託)を運用する一方で、家庭で子供たちの成長を見守ることを犠牲にしなければならない生活だったからです。

ピーター・リンチの父は46歳で亡くなったそうです。
自分の親が死んだ年齢を超えたことに気がつくと、人間というのはいずれ死ぬものなのだと感じ始めます。

そうして彼は決断します。

本にはこうあります。

トルストイの作品に、野心的な農夫の話がある。
妖精が現れ、一日歩いて囲むことができた範囲の土地を与えようと農夫に言った。数時間全速力で走った後に、数マイル四方の土地を手に入れた。
生涯かかっても耕すことのできないほどの広大な土地であった。それは彼とその子孫を養うには十分すぎるほどのものであった。農夫は、汗まみれになり、息も絶え絶えになった。

「これ以上遠くへ行って、何になる?」
彼は止まることも考えたが、そうすることはできなかった。できるかぎり多くの土地を得ようとしたため、最後には疲労困憊のあまり死んでしまった。
こういった最期だけは避けたいと思った。

私の父は、ピーター・リンチの父と近く、42歳で亡くなりました。
ですので、ピーター・リンチの気持ちがわかるほうだと思います。

『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人』というお金本の著者ではありますが、純粋に「お金儲け」という部分だけではなく、「人生の満足」「幸せな人生」という部分も本当は色々と調べています。

その結果、感じることは、本当は人はお金よりも、人に囲まれているほうが、幸せな人生に感じる、ということです。

たとえ、お金をたくさん持っていても、親が死に、周囲は金目当ての信用ならない人ばかり、誰も信じられない状態であれば、日々、孤独です。

孤独こそ、つらいものです。
お金は多少のいやしになろうとも、お金だけで得られる孤独の癒しはたいていが偽りのものであろうからです。

その反対はどうでしょうか?

たとえ、貧乏であろうとも(日本での貧乏はたかが知れています。アフリカの貧乏とはくらべものにならないほど豊かです)、夫婦仲良く、子供がいて笑顔で楽しそうで、家族一緒に狭いかもしれないけれど、近くでいて、みんな仲良くいれば、幸せを感じるはずです。

もちろん、よりよいのは豊かで幸せで孤独でないことでしょう。

9歳のときに父の死に顔を見てから、私は人一倍、人の一生に興味を持ってきた人間だと思います。

だからこそ、30代年収3000万円実現111人に直接会って話を聞いたわけです。

それ以外にも、人の人生について色々と調べてきました。

その結果わかったことは、孤独はつらいということです。

多くの人にとって、孤独は貧乏よりもつらい

孤独

ある人は、孤独ゆえに自殺します。

なぜでしょうか?

それは、自分が社会でひとりぼっちだと感じるからです。
いてもいなくてもいい存在なのだと感じるからです。

なぜ、旅行はペア(2人組)以上が多いのでしょうか?

それは、旅行という楽しみを一緒に味わってくれる存在がほしいからです。
孤独では、旅行という楽しみすら、減ってしまうのだとわかっているからです。

人は社会的な生き物です。
人は人とつながっていることに充足感を得る生き物です。

女性がカフェで、連れの女性にたくさんしゃべっています。
女性は人と話をすることで、幸福を感じるそうです。

妻に先立たれた夫は、早死にするそうです。
男性は特に孤独に弱いようです。

夫に先立たれた妻は、特に変わらないそうです。
女性は意外に孤独に強いようです(笑)。

あなたのご両親は何歳で、どんな生活をしていますか?

70歳で夫婦仲良いですか?
75歳で母親ひとりですか?

あなたの家の近くにいますか?
それとも、遠く離れた場所にいますか?

ご両親が誰といつもいるか、知っていますか?
あなたは、年に何回ご両親のところに行きますか?

世間では、親元から離れることが大事だとされているそうです。
「親とは一緒にいたくない」という言葉もよく聞きます。
「親とは離れていたい」とも。

9歳から、私は人一倍、ずっと人の暗部のごとき、ドロドロとした負の側面も直視してきたと思っています。

そうしてわかった私の結論は、

あなたが両親に対して振る舞った態度は、
そっくりそのまま、あなたが子供から同じように振る舞われることになる

です。

あなたが「親とは一緒にいたくない」と言っています。

それなら、あなたはこの先、すごくかわいい、すごく大切な、目に入れても痛くないほど大事な子供から、「一緒にいたくない」と言われるでしょう。

「親と離れていたい」人は、年をとって、自分は子供と一緒に住みたい、一緒にいたいと思っているときが来て、こう言われます。

「離れて住もうよ」

自分がしてきた道です。
自分がしてきたように、自分の子供もしてきます。

自分が親にしてないことを、子供が自分にしてくれると思ったら、都合のいい話です。

強い孤独感は、人に絶望を感じさせます
生きている意味を失うことにもつながります。

今は若いから、孤独にも強いでしょう。

しかし、年をとって、70歳になったとき、同じように孤独に強いでしょうか?

体が弱って、人の助けがほしいと感じたときも、同じように孤独に耐えられるでしょうか?

今、そうでないから、未来もそうである、というわけではありません。

我が身を振り返ってみてはいかがでしょうか?

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バフェットの投資原則 ジャネット・ロウ (著), 平野 誠一 (翻訳) #177

11月 4th, 2011 by read

本書は、総資産620億ドルを築いた希代の投資家ウォーレン・バフェット。
BERKSHIRE HATHAWAY INC.(バークシャーハサウェイ)という会社の会長をしています。

数兆円規模の寄付をしたことから、世界一の大富豪ではなくなったかもしれませんが、
そのレベルの巨富を築いた人物。

彼の特徴は、投資という分野のみならず、人生、仕事といった側面でも哲学を持っているところ。

彼が多くの人に慕われている理由のひとつは、「ethical(道徳的・倫理的)」であるところだと思います。

今回、本書を読んでみて、一番印象的だったのは、仕事の側面。

「どのような場所で働くべきか?」

この問いは、簡単なようで、重大な問題です。

働くということは、一日の大部分、一週間の大部分をすごすところです。

そして、大いに影響を受け、人生にとって重要なことです。

「どのような場所で働くべきか?」

つまり、これは人生を左右しかねない問題なわけです。

ウォーレン・バフェットは、その答えをこう述べています。

尊敬できる企業に入り、尊敬できる人々がいる職場で働くべきだと私は考えています。

自分が学ぶべきものを持っている人が周囲にいて、かつその組織になじむことができれば、
よい結果はおのずとついてくるでしょう。

また別のところではこのようにも言っています。

尊敬できる人と働く

「一緒に働く人はしっかり選びたい。
最重要事項ですから、一人もおろそかにすることなく選びます。

好きになれない人や、尊敬できない人と話をする気にはなれません。

そう、結婚相手を探すぐらいの気持ちで臨んでいます」

彼は、「好きになれる人、尊敬できる企業・人々がいるところで働くべき」だといっているわけです。

私自身、『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人』という本を書く上で、本当にさまざまな人生を見てきました。

30代で年収3000万円を実現した人は、その人自身がすごいという面もありますが、
その人の力だけでそれが実現したのかというと、そうではないのです。

多くの場合、以前、働いた場所が素晴らしかった(もしくは、学ばせてもらった)という面が大きいのです。

そこで働いていなければ、また別の人生があり、そこまでの年収を得ていなかったのではないかと思われるケースも多々ありました。

ウォーレン・バフェットが語るように、尊敬できる企業、尊敬できる人々のいる場所で働き、学ぶことで、さらに成長していくことができるのです。

働く場所は選びたいものですね。

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会社のものさし―実学「読む」経営指標入門 本合 暁詩 (著) #168

8月 22nd, 2011 by read

本書は経営指標に関する本だ。

ものすごいニッチな雰囲気がただよってくる本書は、わが国で注目を集めてきた経営指標の変遷を時代とともに振り返ってくるという主旨で書かれている。

著者は、新日本製鐵、スターン スチュワート日本支社長等を経て、株式会社リクルートマネジメントソリューションズ総務部長 兼 組織行動研究所 主任研究員をされている本合暁詩氏。

そもそも、経営指標とは何だろうか。

そもそも、経営指標とは何か?

経営指標とは、本書で出てくるものを挙げると、売上高・経常利益に始まって、自己資本比率、PERPBRROAROE、キャッシュフロー、EBITDAなどなど。

これら経営指標とは、企業や事業の業績を測る「ものさし」のようなもの。

経営に関する指標というわけだ。

では、なぜ、経営指標が必要なのだろうか。

なぜ、経営指標が必要なのか?

それは、経営者・投資家が業績・経営状況を把握するために必要だからである。

企業の体温計みたいな表現がよいのだろうか、39度くらいになっていたら、何かがヤバいと簡単に把握できるような。

たとえば、自己資本比率とは、企業の安全性を把握する指標で、総資産に占める自己資本(株主資本)の比率のことである。

この自己資本比率が10%だったりすると、総資産の90%は買掛金や短期借入金、長期借入金といった負債で占められており、倒産リスクも高い状態だと把握できるわけだ。

ちなみに、日本企業も時代の変遷によって自己資本比率も変わってきているようだ。

たとえば、1930年には60%超が平均であった大手製造業の株主資本比率。

それが1975年には株主資本が資本全体に占める割合は20%以下、つまり、80%以上を借り入れに依存していた時代もあったそうだ。

このように、経営、とりわけ大企業の経営においては、自社がそもそもどのような状況かを把握するだけで大変だ。

そのような複雑な状況を簡便に把握することのできる経営指標は有益な存在である。

しかし、それぞれの経営指標にはよさもありながらも、欠点が存在する場合もあれば、それだけでは十分な把握ができないという場合もある。

これはつまり、「これをはかれば、すべてがわかる」というような究極の指標はないという著者の結論にもつながる。

書名でもある「会社のものさし」に魔法の杖のような指標はないということだ。

個人的には、いくつかの経営指標を複合して用いることで、より正確な把握ができるだろうし、業種・業態などのファクターでそれぞれの経営指標の重要度が変わってくると感じる。

さまざまな複雑な状況を把握していくためにも、経営指標について学んでおかなければならないと感じた。

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竹内正浩


ビジネス書著者。
2004年九州大学経済学部卒。2006年、会社設立。2007年、会社売却。これまで30代で年収3000万円を実現した110名の人生を直接取材、総勢310名を調査。『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人、稼げない人』として出版。著書『コーヒーとサンドイッチの法則』(東洋経済新報社)。
竹内正浩のプロフィール
(宣言)「本ブログの方針」と「献本」について
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竹内正浩の著書


『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人』竹内正浩(著)(東洋経済新報社)


『コーヒーとサンドイッチの法則 -「利益を獲得する」ための6つの戦略』竹内正浩(著)(東洋経済新報社)その韓国語版

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