トップ営業のお客様から「教わる力」 小山 聡章 (著) #173
read リクルートを皮切りに、現在はプルデンシャル生命保険のエグゼクティブ・ライフプランナーとして活躍する「営業人生25年」の著者、小山聡章氏が「プロの仕事術」について語ったのが本書。
著者の小山聡章氏は、99年以降13年連続で生保業界の優秀業績資格であるMDRT(Million Dollar Round Table)会員に。
06年には最も厳しい基準が求められる会員基準の6倍の業績をクリアし、Top of the Table会員になっているほどの実力者。
さらに、本書内で語られていることですが、COT(MDRTの3倍の基準を満たした資格)を個人の生命保険だけで達成しています。
それで、休みが年に1日とのこと。
その後、著者は経営者などの法人向けにも仕事をするようになります。
本書から伝わってくるもの
本書から伝わってくるものは、トップ営業マンの本質的な部分です。
それは「顧客貢献」ということです。
保険以外のことに関する相談にも常に応えられるよう、知識を身に付けたりネットワークを構築したり、という動きは今も続けています。
お客様に頼っていただき、その信頼に誠意を持ってお応えする。
それこそが私にとって、ライフプランナーとしての生きがいなのです。
著者は前職のリクルートで、非常に高い営業成績をあげていましたが、それでも、その当時は顧客に焦点を当て切れてはいなかったそうです。
顧客満足に関しては、以前からもちろん考えてはいました。しかし当時のそれは「どのようなサービスを提供すればお客様に満足してもらえるだろう(=どのような見返りがあるだろう)」というもので、根幹をたどれば自分が主体でした。
お客様にあるのはこういうニーズだろうと想定し、そこに自社の商品を当てはめ、「こんなに便利になりますよ」と説得する営業。そこには、お客様がどのような点で困っているのかとか、どのようなことを望んでいるのか、という視点はありませんでした。
私自身、拙著『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人』の取材を通して、さまざまな営業パーソンの方にお会いさせていただきました。
そのことを通して、一貫して感じる「トップ営業」と「ダメ営業」の差は、この顧客貢献を強く意識しているかどうかにつきるということです。
本書にはこうあります。
「えっ、そんなことができるの」「そんなことまでやってくれるの」と言われるようなプラスαの付加価値は必要不可欠なもの。それがないと、ワン・オブ・ゼムになってしまうのではないでしょうか。
営業という仕事は成果が目に見えやすいがゆえに、ついつい成果、契約といった自分主体の意識になってしまいがちです。
「あと1件契約とれば、トップになれる」
「あと1件契約とれば、年収1500万円になる」
そういう自己中心的な意識で事に当たるようになってしまうわけです。
ただ、そういう意識で対応されたお客様の側はどういう気持ちになるでしょうか。
お客様は別に営業マンの年収をアップさせたくて契約するわけではないのです。ですから、不愉快な気持ちになるわけです。
そういう気持ちでは、契約しようとも思いませんし、ましてや紹介(保険営業では生命線ともいうべき部分です)を得ることなどできません。
「金くれ。金くれ。収入あがるから、契約しろ。あんたのことなんてどうでもいい」
そう表立って言うことはないですが、正直、ほとんどの営業マンは心の底ではこう思っているわけです。
しかし、そうではうまくいかないのです。
必要なのは、大事なのは、お客様へのお役立ち。
顧客貢献なわけです。
営業の本質的な部分。
そういう部分を改めて感じさせていただいた本です。
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