土中環境に良い家づくりを目指しています

でんホームでは土中環境に良い家づくりを目指しています。

土中環境とは?

土中環境とは、見えない土の中の環境のことで、荒廃した環境の再生に取り組んできた高田宏臣氏によってうまれた言葉です。

昔の人がしていたような土木行為、耕作可能な土地にしていく技術、自然を豊かにする技術。そういう行為を用いて、環境の再生をしていくことになります。

土中環境の要因と現代の住宅が土中環境を破壊している事実


土中環境とは、地表下の数十cm〜数mの範囲に存在する自然の状態のこと。そこには以下のような要素があります。

  1. 有機物(枯れ葉、腐植物など)
  2. 微生物(バクテリア、糸状菌など)
  3. 土壌動物(ミミズ、ダニなど)
  4. 空気と水の通り道(毛管構造)

これらが植物の生育に欠かせないだけでなく、雨水の浸透や浄化、炭素の固定など多くの機能を持っています。

その一方で、一般的な造成や住宅建設ではどうしても土中環境を破壊する方向に働きます。

具体的には宅地造成工事で、土を掘り返し、土を捨て、コンクリート擁壁を作ります。加えて、住宅を建てる際に、基礎工事でコンクリートで覆うことになります。さらには外構工事で、敷地全体をコンクリートで覆います。

そうすると、水も空気も通りにくく、生命が棲めない“死んだ土”になってしまいます。

土中環境のために行なっている具体的施策の例


でんホームで行なっている、土中環境のために行なっている具体的施策の例としては以下のようなことがあります。

  1. 切土・盛土を最小限に
  2. 雨水を地中に戻す
  3. 植栽とともに暮らす
  4. 基本的な土中環境の造作

切土・盛土を最小限に

土地の形状をなるべくいじらず、自然の起伏を活かした設計を行います。これにより地中の層を守ることができます。

雨水を地中に戻す


屋根からの雨水を下水に流すのではなく、敷地内に浸透させる「雨水浸透枡」や土地の保水力や浸透力を高める造作を行なったりします。

植栽とともに暮らす


庭や外構に在来種の樹木や草花を植えることで、地中の微生物や昆虫の多様性が保たれます。

基本的な土中環境の造作


高田宏臣氏が提唱される「グリグリ」といった小さな縦穴を掘ることだけでなく、点穴という形で少し大きな縦穴を掘ったりします。もちろん、枝葉といった有機物に、もみがら、もみがらくん炭、竹炭といった素材を入れてより効果的な造作をします。

竹、枝を利用した枝がらみ(土留めのようなもの)を作ったり、土に還る有機物の素材を利用した土木を行なっていきます。

事例紹介:土中環境を活かした家@福岡市早良区飯倉

福岡市早良区飯倉にあるお家は建築に際して、かなり土中環境にこだわった家づくりを行いました。

具体的にはまず、当初の高低差から切り土も、盛土も極力行わない方針で建築しました。このことは、反面ネガティブな要素もあり、隣地との境界が曖昧になりがちで、近隣との関係性が問題になる可能性を秘めています。

ただ、本物件では隣地所有者との協議の上、建物の部分(奥の部分)は境界ブロックをきちんと設置することで(ナチュラルではないですが)、境界を明確にし、手前の外観に影響するところは境界を見た目的には曖昧にして、共有の植栽を植えることで自然の豊かさを感じられるような外構にしています。

また、雨水についても、スコップで水みちを作り、そこに枝をしがらみ、くん炭を入れたりしています

加えて、表土が露出しないように、わら、枝葉、バーク堆肥、ウッドチップといった有機物に加えて、くん炭を入れつつ、点穴を掘ったり、グリグリをしたりして、雨水が可能な限り土中に浸透するような造作をしています

土中環境について詳しくお知りになりたい場合は高田宏臣氏のご著書をお求めください。

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