プロフェッショナルサービス研究 その2

前回の記事に続き、プロフェッショナル(専門家)サービスビジネスについて考察していきたいと思います。

専門家が持つ、2つの大きな問題点

1. 競争が激化しやすい
弁護士、税理士、歯科医師。
さまざまな資格業で広告規制が緩和され、厳しい競争が発生。
プロフェッショナル・サービスは、競争が激化しやすいタイプのビジネスといえます。

それは、なぜでしょうか?

新規参入が容易だからです。

資格、能力があれば、簡単に開業できます。
初期投資が他のビジネスに比べて低いです。

もちろん、資格をとるのは大変です。
ただ、努力してとってしまえば、みな、開業できてしまいます。

そうなると、顧客の数が限られているために、奪い合いが起こりがちです。
専門性が高いため、顧客の数は、限られている場合が多いです。
そうなると、全員が顧客を奪い合うことになります。

また、低コストのため、ダンピング競争が起こりがちです。
「コスト=自分の時間」の場合が多いです。
そのため、金銭的コストが低く、際限のない価格競争を招くこともあります。

※このような構造があるからこそ、弁護士や医師といった業務は資格業や業界団体などによって、ある程度の規制が行われています。これらの規制があることから、ある程度、価格競争を防止することができます。

2.顧客獲得が非常に難しい・方法がわからない

基本的に専門家のビジネスは、紹介だけが頼りです。
たとえ、それ以外の方法があっても、学ぶ時間がありません。

かつて、資格業は「顧客獲得」とは無縁でした。
特別な努力をしなくても、顧客は増えました。
本業をしっかりとやっていれば、自然と顧客は増えていきました。
しかし、今は時代が違います。

・広告規制の緩和
さまざまな資格業でも、規制の自由化へ。

・過当競争
これまで ⇒ 需要が多く、供給が少ない状態。
今 ⇒ 参入は増え、供給も増える(定年もないので)。供給過剰。過当競争。

時代が変化し、競争は激化していっています。
もし、あなたの事務所の近くに、いくつもの事務所が新しく開業してきたとしたら・・・
もし、あなたの顧客が、新しいライバルに奪われていくようになってしまったとしたら・・・
競争はもっと激しくなっています。

次回の記事では、問題へのアプローチとその分析をしていきます。

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プロフェッショナルサービス研究 その1

今回より数回に渡って、プロフェッショナル(専門)サービスビジネスについて考察していきたいと思います。

この記事の元々は、私が色々なリサーチをしている上で出会った方々のなかに、士業の方、つまり専門家の方が多かったことがあります。専門家の方がビジネスで色々と悩まれているのを見ました。そこで、リサーチした上で情報をまとめ、提供することでお役に立てばと思いました。

そのデータが元となっております。
専門家の方のお役に立ちましたら、さいわいです。

「プロフェッショナル・サービスとは、何なのか?」

「プロフェッショナル・サービス」

・プロフェッショナル=専門的な
・サービス=サービス

つまり、ある「専門的なサービスを提供するビジネス」のこと。
専門家が提供するサービスです。

専門家=弁護士、司法書士、会計士、税理士、不動産鑑定士、医師、コンサルタント・・・

その他、専門的な知識、能力を提供するビジネスをしている人。職人。
クリエイティブ(創造的)な職業。多くは、頭脳労働、知識集約型のビジネスのことを指します。

プロフェッショナル・サービスはビジネスという観点から見ると、なかなか素晴らしい特性を持っています。

専門家ビジネスが素晴らしい3つの理由

1.高利益率
人や拠点の増加で、大きな間接費を抱えないかぎり、サービスなので、利益率が高い。

2.黒字を継続しやすい
社員数と経費を注意深く管理しさえすれば、上記の理由も含めて、黒字が継続しやすい。固定費率が小さいため。

3.高収入型ビジネス
主なコストは、人件費くらいなので、当然、収入も高くなる。

「プロフェッショナル・サービス提供者=専門家」の5つの特徴

1.優秀である
専門性の高い知的能力、知識を持つため。
また、専門家と呼ばれるに足る状態でなければならないため。

2.品性が重要
専門家としての権威があることから。
下品なふるまいは、信頼性を損なう。

3.思慮深い
頭脳がよく働くことから。高度な知的能力のため、論理的な思考を行うことから、思慮深い傾向。

4.内にこもるのが好き・おとなしい
内向的。専門性の高い知的能力・知識を得るには、外に出てばかりでは不可能。
内にこもって、研究しなければならないことも多々ある。
そのため、内向的な傾向。

5.営業が苦手
上記の4つを総合して、営業が上手なパーソナリティとは言い難い。
営業は、行動が重要なため。

次回は、専門家ビジネスの問題点について考察していきます。

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アトピー性皮膚炎の私(後編)

前編の「アトピー性皮膚炎の私」に続きをお話させていただきます。

私のアトピーの原因

私の場合、血液検査をしたあと、原因がわかったのがよかったです。
私のアトピー悪化の大きな原因(アレルゲン)は、ダニ、ハウスダスト、そして、犬のフケだったんです。

そのころ、犬を飼っていたんです。
もう、寿命でいなくなってしまいましたが、当時、愛犬がいたんです。

「レオ」という名前の犬です。
キャバリア・キングチャールズ・スパニエルという犬種で、本当にかわいい愛犬でした。
本当にかわいくて、好きだったんです。
しかし、そのレオが悪化の原因だったんですね。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルと住宅

だからといって、レオをどうすることもできませんから、同じ家のなかではありますが、極力、距離を置くようにして、接触しにくいようにして、それで、徹底的に掃除して、対処しました。

原因がわかったので、原因からは距離を置くようにして、あとは薬剤で治療をしました。

アトピー性皮膚炎の薬剤治療

それで、ひどかったので、やっぱりステロイドを使いました。
アトピー治療では、ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)の副作用についてよく語られていますので、わかってはいたんですが、どうしようもない状態だったので、使いました。

詳しい内容は忘れてしまったのですが、たしか「リンデロン」だったので、ステロイドのレベルとしては、「ストロング」から「ベリーストロング」なので、まあまあひどかったと思います。「ストロンゲスト」ではなかったです。あとは、ヒルドイドソフト(保湿剤)で保湿するという感じでした。

さすがにステロイドの効きはすごくて、眠れるようになりましたし、良くなった感じになりました。
ただ、やっぱり根本治療でなく、対処療法ですから、本質的に良くなったわけではないですが。

そこから、症状が小康状態になって、安定した感じになりました。

ただ、その後、若干悪化したことがありました。そのときに使ったのが、「プロトピック」です。※

※プロトピック軟膏
1999年に発売されたアトピー性皮膚炎の治療薬。
外国で臓器移植の際、拒絶反応を抑制するために使用される免疫抑制剤、タクロリムス(商品名;プログラフ)を軟膏にしたものです。プログラフは、腎障害、高血糖、高カリウム血症、胸痛、振戦などの副作用が知られています。世界でも始めての免疫抑制剤の軟膏です。

「プロトピック」をつけると、最初、ヒリヒリする感じがして、結構、違和感がすごかったですが、たしかにだいぶよくなりました(免疫抑制効果があるので、ヒリヒリ感、ピリピリ感、灼熱感があるそうです)。

一般的に言われていることをお伝えしておくと、プロトピック(タクロリムス)は、ステロイドに比べて分子量が大きいため皮膚へ吸収されにくいという点があるそうです。ただ、ステロイドのような副作用(塗った部分の皮膚が薄くなるなど)はないということです。

それで、強めのステロイド剤を使用して大まかに治療した上で、ある程度良くなった皮膚状態が再度悪化しないようにプロトピックを使っていくというのが、新しいアトピー性皮膚炎治療のスタンダードになっているというわけです。

そういう経緯を経て、現在に至ります。

現在でも、やはりまだアトピーは根治しておらず、小康状態を保っているという感じです。
状況としては、極力アレルゲンを避けて、部屋やいる場所をきちんと掃除して、ダニやハウスダストに触れないような環境をつくるようにしています。
ダニ、ハウスダストに触れると、今でも再び、かゆくなり、悪化する状態ではあります。

アトピー性皮膚炎と住宅・家づくり

以上のお話が、私自身の体験です。

それなりにアトピー性皮膚炎患者として、色々と経験してきたことはあります。
人とは違う部分で、他人からとやかく言われることもあります。
周囲の理解がなく、悲しい思いをしたこともあります。

まだ私の症状は、同じアトピー患者のなかでも、中から下くらいのレベルだと思います。
もっと深刻な方は多いです。

ただ、私自身がその一人として、また、住宅業界にいる者として思うことがあります。

それは、真に健康な住まい・住宅をつくっていくということです。

世間的な響きの「健康な住宅をつくる」はよくあります。

しかし、つくっている側はその意味を甘くとらえているように感じてなりません。
つまり、健康な健常者の立場から、自分は安全な立場から、「健康」を謳っているように思うのです。

なぜ、そう思うのか。

それは、私自身がアトピー性皮膚炎の重症化を経験したとき、たくさんの健康な人から「健康」について色々と語られてきたからです。もちろん、それらは善意です。よかれと思って、発言していることでしょう。

しかし、当事者としては真剣に治したいのです。夜も眠れないほどひどいときもあるのです。つらい思いをしたことがない人間が、何を述べるか。その発言は本当に有益なのか。

実際問題として、軽卒な発言なのです。

だから、私は上っ面の「健康な住宅をつくる」ことは嫌です。
真に心も身体も健康につながるような住宅をつくっていきたいです。

もちろん、現時点ではそれは困難なことです。
理由はいくつもの複合的な要素でからまっています。
ひとつは国の規制。建築基準法や住宅ローンを組む上での標準的な仕様があります。それが規制です。規制に沿わなければならない以上、突飛なことはできづらい環境です。

また、建築資材メーカーの都合もあります。大量生産、大量消費だからこそ、コストダウンできる部分も多いです。なかなか消費されないけれどもいい建材は高額になります。それを使えるかどうかは予算にもよります。

さらに「真の健康な住宅」は何によってもたらされるか、という点が不明瞭です。
短絡的な観点では、化学物質をできるだけ使わないようにする。これは現時点でも対処できます。
しかし、精神的な面での影響、健康に良好な影響を与える建材の使用などはまだわかっていない部分です。

たしかに完璧ではない状態です。
しかし、少しずつでも意識して、前進していくことで「真に健康な住まい・住宅をつくっていく」ことを目指していきたいと思います。

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アトピー性皮膚炎の私(前編)

「健康な住宅に住みたい」
それは、誰しもが思う願いだと思います。

現在、家・住まいにまつわる病で有名な言葉に「シックハウス症候群」があります。
住宅に起因する体調不良の総称だそうです。

このように、家・住宅の建設で使われた建材から発する化学物質の影響で、さまざまな健康被害があるということも事実です。

今回は、健康という観点から、私の個人的な話をお話できればと思います。

健康と住宅と私

健康という観点から、私がお話できることのひとつに、「アトピー性皮膚炎」があります。
アトピーとは、アレルギー体質の上に、さまざまな刺激が加わって、かゆみを伴う皮膚疾患のことです。

環境汚染や人口密度の高さ、住宅環境の変化が要因だという意見もありますが、現在のところ、アトピーの発症メカニズムや原因はわかっていないようです。

そのために、いわれのない誤解を受けて、私自身、ひどく腹が立つことも、これまでありました。

アトピーのことをまったく知らない人とたまたまアトピーの話になったのです。その人が言ったことに「気合いが足りない」「甘えだ」などという言葉がありました。私はその場は穏便に過ごしましたが、正直、今思い出しても腹が立つ。「じゃあ、お前は花粉症を持ってたりしないか?持ってたら、気合いが足りないんだな。花粉症を気合いで治せ」と思います。アトピー患者への誤解、からかい、馬鹿にする、そういうのが多いです。ふざけるなと言いたい。

花粉症と同じです。アレルギー性疾患のひとつですから。
花粉症は患者が多いです。だから、市民権を得ているかのようです。

理解が少ない。
もし、あなたが私と同じように、アトピー性皮膚炎をお持ちでしたら、同じ思いだと思います。

アトピーの苦しみ

一度もアトピーになったことがない人は、まさかかゆみで眠れないことがあるとか、「かゆい」ということが、どれほどつらいことなのかがわかってないんです。かゆさで、かきむしると余計ひどくなり、皮膚から白い粉(皮膚ですが)が出てくることがあったり、表面から液(組織液)が出てくることがあるなんてことは、想像したこともないんです。

そもそも、私が物心ついたころには、もうアトピーの症状が出ていました。ただ、よかったのは、症状が比較的軽く、首、ヒジ、ヒザの屈曲部、裏側くらいの範囲でしかあらわれていなかったことです。多少は、顔などにも出ているので、見る人が見れば、アトピーだとすぐにわかるくらいの症状です。

もっと重症のアトピー患者の方がいらっしゃるのに、私がアトピーについて話すのは、おこがましいかもしれませんが、私の体験(今も根治していませんが)が少しでもお役に立てばと思っています。

私のアトピー性皮膚炎

私のアトピーがひどくなったのは、高校生くらいのころです。
そのころは、日常的に首、ヒジ、ヒザをかきむしり、パッと見てひどいとわかるくらいに悪化していました。

かなり症状が悪化していたので、人の目に触れるのがイヤでした。ここで、写真をお見せできれば、それがわかると思うのですが、そのころは私が人に見られるのがイヤで、写真に写るのもイヤでしたので、ほとんど写真が残っていないのです。

ただ、そのときは、かなりひどく、白い粉がふきだした感じになって、粉が落ちるんです。白い粉は、皮膚がはがれている部分で、粉が落ちるというのは、皮膚が剥落している状態なんです。頭のフケをイメージしていただけるとわかりやすいのですが、あのフケみたいなのが、首からどんどんどんどん、キリが無いほど剥がれ落ちてくるんです。止まらないんですね。そこもかゆみが止まらないので、かきむしることになって、どんどんどんどん剥がれ落ちる。

しかも、そこから汁がしみだしてくるんです。その汁は組織液だそうで、間質液とも、細胞間液とも呼ばれていて、細胞へ栄養素を運んだり、老廃物を運び去ったりする役割のある液体なんですが、その汁が出てくるんですね。

それで、ちょっとイヤかもしれませんが、率直に言って、独特のにおいがするんです。「臭い」って言うほど、臭くはないんですが、やっぱり変なにおいがして、ちょっとくさいんです。それがいやでした。そのにおいが自分から発せられているということが、いやでした。

アトピー性皮膚炎と住宅
上の写真は少しひどい頃の腕の写真です。

あと、眠れませんでした。
それまでは、そこまでひどく悪化することはなかったので、そんなことがなかったんです。

ただ、そのころは悪化して、眠れなかったです。
人生で初めて、「かゆすぎて、眠れないことがある」ということを知った瞬間でした。

だから、普通に健康に暮らしている人が、アトピーの人の気持ちがわからないってことが理解できるんです。アトピーである自分でも、ひどくならなければ、そんなことわからなかったわけですから。

アトピーの人をひどく言う人間は、「かゆすぎて、眠れない」ってことを今後一生、続けてみろって思います。
本当につらいですから。

やっぱり、周囲の人はそのことがわからないから、実感としてわかないから、何もしてくれない。理解してくれない。
けれども、本人はかゆくて、眠れない。眠たい。不眠。つらいです。

そういう経験をしてきました。
でも、それでも、私はまだ軽いほうだと思っています。もっと重症の方はたくさんいらっしゃいます。
そのことだけは、申し上げておきたいと思います。

話は続きます。

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