識名園(沖縄の住宅研究2)

希少な沖縄住宅。
そのひとつがあるのが、識名園です。
1799年に完成したとされています。

国王一家の保養や中国皇帝からの使者(冊封使・さっぽうし)をもてなすために作られた迎賓館を有する琉球王朝の庭園です。2000年12月世界文化遺産に登録された観光スポットみたいです。

沖縄住宅を考える上で、貴重な存在だと思われる主要施設、御殿(うどぅん)。
ここに中国からの使者をもてなしていたそうです。

沖縄様式の赤瓦屋根の木造建築。
冊封使を迎えていたのが1番座。続いて2番座、3番座。きちんとヒエラルキーに則っています。これは近世日本の書院造を踏襲していることがわかります。

実際に現地に行ってみるとわかるのですが、1番座の奥には押板がある床の間になっています。そして、1番座の天井の高さは最も高くなっているのです。2番座は、1番座より少し低い。3番座は2番座よりも少し低い。これは天井の高さと位置関係から、身分の差、立場の違い、もてなすレベルを可視化しようとする造りとなっています。

御殿の床は高く、風通しがよいようにつくられています。御殿で最も地位の高い場所、1番座の上座のほうから、写真を撮ってきました。この識名園で、最高の眺めだと設計された景色です。

移動して、台所へ。
御殿のなかでは、この台所の部分だけ、天井のない「現し」になっています。これは、熱や煙を天井裏に伝わらせることで、木材が乾燥するようにする効果やシロアリを防ぐ効果があったそうです。また、換気の点からも、昔の住宅はほとんどが熱源の上は「現し」でがらんどうです。

きちんと床の間があったりして、日本の近世の住宅様式を踏襲しています。



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