ビジネス研究

現金出納の難しさをスターバックスで学んだ

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昨日、このような経験をしました。
ショートのスターバックス・ラテとバナナのミルクパンケーキを注文しました。
合計620円です。

私は1120円を渡しました
加えて、そこは自動車で来たところだったので、駐車券を出します。
その後、少しして渡されたのはレシートと駐車券です。

少し考えて尋ねました。
「私、500円お釣りもらいましたっけ?」

相手の店員さんは少々検討していたので、私が小銭入れを全部出して、500円玉のないことを確認。
500円のお釣りをもらっていないことを確かめました。

1120円支払って、そのままになるところでした

いかがでしょうか?

もし、私がその場で気づいていなければ、お釣りをもらっていない証明をすることもできなければ、うやむやです。

私は憤慨した

これは実に重大な事態です。
私は憤りを隠せませんでした。

自らの受けた不利益を証明する手だてもなく、「勘違いした悪者(クレーマー)」のように思われて、憤慨するだけ。
そういう事態は本来あってはならないことです。

実際、私が「お釣りをもらいましたっけ?」と発言したとき、「勘違いした悪者(クレーマー)」みたいな雰囲気になりました。ゆゆしき事態です。

これは経営上、どのような問題を抱えているでしょうか?

それは「現金出納の難しさ」です。

現金出納の難しさ

現金出納とは、会計上の現金の出し入れ。入金、出金です。
キャッシュレスであれば、簡単です。

わかりやすいのが通帳です。
いつ、誰から、何円振り込まれた(入金)か、振り込んだ(出金)かがわかります。明白です。

しかし、現金であれば、いつ、誰から、何円入金・出金したのかがわかりません。

このスターバックスの例でもそうです。
たしかにPOSレジには、1120円入金・500円出金と打ち込まれているでしょう。
たしかにそうなっているでしょう。レシートにもそう書かれているので。

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しかし、実際は違います。
実際は、500円出金されていないのです。

最終的には、POSデータと現金残高を照合して、500円多くもらっていることに気づくでしょう。気づくでしょうね。でも、それが誰から多くもらったのか。どのタイミングかは判断つかないわけです。顧客データとして、誰かを特定できる情報が入っていないわけですから。

そうなったら、泣き寝入りですよ。本当に。

その点、私たち住宅業界は明朗です。
現金の入出金が「銀行振込」によって行われるからです。
キャッシュレスですね。

扱う金額が大変大きいです。ですので、振り込みです。
そうなると、いくら入金したかが明白です。間違いはないです。

ですので、この現金出納の問題は現金商売においてはかなり大きな問題です。

たとえば、飲食チェーンで「事前券売機」が設置してあるお店があります。

これは現金出納問題への対処です。
マシンにさせるので、ミスがないです。

私は正直、本件について大変憤慨しているのですが、事前券売機であれば、このような問題はなかったはずです。
もちろん、初期投資やホスピタリティの部分で問題があるでしょうが。

今回、いちいち長い文章を書いて、スターバックス批判をしているわけですが、なぜ、これまで憤慨しているのでしょうか?

それは、本当はこの問題が最初ではなかったからです。

私がこれまでそこそこ長いスターバックス歴で、覚えているだけで、4回目くらいの同じトラブルだからです。

私が今回の件で感じることは、スターバックス側は作業フローを改善すべきであること。
そして、消費者側は自己防衛として、現金出納には重々気をつけて把握しておくことです。

正直、このようなミスはたびたび起こっています。初めてではないです。

ということは、今後、何度も起こるであろう問題です。
お釣り忘れが起こります。

私たちで意識できる範囲で対処していきたいです。