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外壁は「そとん壁」。美しく、質感のいい外観!

完全独断専行型の新プロジェクトである新しいモデルハウス『四季の住まい-鳥飼7丁目』の仕様決め、セレクトについての背景やウンチクやら、セレクトに至った要因などをお伝えしております。

拙いブログではございますが、ご覧いただいている方の家づくりの参考に多少なりともお役に立てればという気持ちで書いております。

■『四季の住まい-鳥飼7丁目』の記事一覧
0.鳥飼7丁目で新プロジェクトがはじまります!
1.お風呂はどれにする??
2.トイレはどれにする??
3.玄関ドアはどんなモノ??
4.土地はどんな場所??
5.木の窓(木製サッシ)はどんなモノ??
6.天窓を採用!明るく開放感ある家に!
7.ガルバリウム鋼板の屋根で、すっきり高耐久屋根に
8.キッチン、標準はコスパ高し。

今回は外壁について、ちょっとお話したいと思います。

外壁は「そとん壁」

でんホームの標準仕様の外壁は「そとん壁」です。
でんホーム鳥飼ゲストハウスの外壁ももちろん同じ素材です。

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そとん壁は「シラス」でできている素材です。
シラスは「シラス台地」のシラスで、マグマが岩石となる前に粉末になった物質で、鹿児島・宮崎の南九州が産地です。

そとん壁は見た目の美しさのみならず、機能性も優れています。
厳しい環境でも劣化しない高耐久性を持ち、かつ、退色や劣化がありません。
ですから、塗り替えや張り替えなどのメンテナンスは不要です。

これがどういいのかと申しますと、現在の日本の住宅で主流となっている外壁材は「サイディング」です。
サイディングは模様を印刷されているものですから、退色や劣化をしていきます。
ですから、だいたい10年程度で塗り替えが必要になります。

外壁塗装の広告をご覧になられたことがおありでしたら、それはサイディングの外壁を塗り替えする仕事を提供しているというわけです。サイディングの塗り替えは外周部に足場を立てたりする必要があるので、結構なコストがかかります。

30坪ちょっとの住宅で100万円はするでしょうか。
10年に一度なので、30年間で3回、300万円はかかる計算です。
初期投資としては、そとん壁のほうが高いのですが、トータルのランニングコストまで計算すると、そとん壁のほうが安くつくというのが、私たちの見解です。

そとん壁のメリット・デメリット

そとん壁のメリットをまとめますと、

1.見た目がいい

日本の住宅で主流となるサイディングは、パネル状になっておりまして、継ぎ目をコーキングというかたちで、継ぐんです。そのことによって、住宅に継ぎ目継ぎ目になるんですよね。どういう意味かビジュアルがないのでわかりにくいように思うのですが、外に出て、色々なお宅をご覧になられると、「外壁の継ぎ目」という言葉に注目して、じっくり見られると、意味がわかるように思います。
それで、その継ぎ目があるゆえに美しくないんですね。そとん壁をご覧になられてください。継ぎ目なく、すっきりして美しいです。

2.機能性が高い

そとん壁のシラスは無機質なので、劣化やカビの繁殖を抑制します。樹脂とは違って、基本的にカビが繁殖することはなく、また静電気等による汚れの吸着現象も発生しません。もちろん、外から飛来する有機質がつくとカビがはえます。
ほかにも、断熱性の効果があったり、燃えないので不燃材であったり、吸音性が高かったりします。

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逆にデメリットは何かと申しますと、

1.コストが高い

上述しました通り、初期投資としてはサイディングよりも、そとん壁のほうが高いです。ただ、劇的に高いというわけではなく、住宅全体からすると、ほんの少し高い程度です。加えて、私どもは、そとん壁を標準仕様として採用することでコストダウンにつなげております。ですので、さほど高額にはならず、標準仕様として提供できているのですが、さらにサイディングのランニングコストを考慮に入れると、大変お買い得なものであると考えております。

2.ひび割れリスクがある

そとん壁は塗り壁のカテゴリーになりますので、地震などによってひび割れするリスクがあります。ただ、近年の塗り壁材料・技術の向上で、ひび割れリスクはかなり低くなっていますが、それでも起こりえるリスクです。万一クラックが発生した場合は簡単に補修できるモノもございますので、ご安心ください。
また、じゃあ、サイディングならひび割れしないのかというと、サイディングそのものがひび割れしなくても、ジョイント部分のコーキングが切れて割れたり、そのものが割れたりするリスクはあるわけですから、どんな外壁でも完璧はないものと思います。

3.ポロポロと粉が落ちる

そとん壁は塗り壁で、仕上げが「かき落とし」仕上げというものが標準となります。シラスは無機質ですので、表面がポロポロと落ちるんですね。「かき落とし」して仕上げてますので、表面がざらざらしています。その突起部分が落ちて、ポロポロと粉が落ちるわけです。あくまで表面だけですので、モノとしての問題があるわけではないのですが、気になるといえば気になるかもしれません。鳥飼ゲストハウスで実際にご覧になられたほうがよろしいかと思いますが、ポロポロと粉が落ちるのはデメリットですし、回避できません。すみません。

以上が外壁についての話となります。
ありがとうございます。