ふくらすずめ家庭医療クリニック
福岡県久留米市。JR久留米駅から徒歩5分という、歴史と人々の営みが交差する京町に、地域の人々の心と身体をまるごと受け止める温かな医療拠点が誕生しました。それが、「ふくらすずめ家庭医療クリニック」様です。
「こどもも おとなも 往診も」「ケガも 病気も まず相談」。
そんな親しみやすくも力強いスローガンを掲げる同クリニックの建物を、私たち「でんホーム」が設計・施工させていただきました。
私たちが得意とする「自然素材をふんだんに使った、生活の質(QOL)を向上させる家づくり」。
そのフィロソフィーは、個人の住宅という枠を超え、地域の命と健康を守る医療施設の建築においても遺憾なく発揮されています。
病院やクリニックというと、どうしても「冷たくて無機質」「緊張を強いられる空間」「薬品のにおいがする場所」というイメージを抱きがちです。
しかし、不安や痛みを抱えて訪れる場所だからこそ、建物そのものが患者様を癒やし、安心感を与える存在でなければならない——。
そんなクリニックの理念とでんホームの家づくりの思想が深く共鳴し、この素晴らしい医療空間が完成しました。
「ふくらすずめ家庭医療クリニック」の理念:すべての人の「かかりつけ医」へ
「ふくらすずめ家庭医療クリニック」様が実践されているのは、「家庭医療」という新しくも、極めて本質的な医療のあり方です。
- 「何科に行けばいいのかわからない」
- 「ちょっとした身体の不調だけど、こんなことで相談してもいいのだろうか?」
- 「子どもが転んでケガをしたけれど、自分も風邪気味で……」
私たちが日常で抱えるそんな医療の悩みに対し、年齢や性別、臓器や疾患の種類を問わず、最初の窓口となって「まるごと相談に乗る」ために専門的な訓練を受けたのが「家庭医(総合診療医)」です。
「ふくらすずめ家庭医療クリニック」では、赤ちゃんからお年寄りまで、内科的な病気だけでなく、ちょっとしたケガ(外科)や小児科領域、さらには予防接種や健康診断まで、まさに「家族全員のかかりつけ医」として機能しています。
「ふくらすずめ」とは、冬の厳しい寒さから身を守るために、羽の中にたっぷりと空気を含んで丸くふくらんだスズメのこと。
その愛らしい名前には、地域の皆様を寒さや不安から守り、ふんわりと暖かく包み込みたいという院長先生の深い愛情と願いが込められています。
在宅医療(往診・訪問診療)を支える地域のハブステーション
そして、「ふくらすずめ家庭医療クリニック」のもう一つの大きな柱が「在宅医療(訪問診療・往診)」です。
「病気や障害を抱えたとしても、住み慣れた地域で、大切な家族とともに、自分の望む場所で最期まで過ごしたい」。そんな患者様やご家族の切実な願いを叶えるため、クリニックを拠点として積極的な訪問診療を行われています。
対応エリアは、久留米市を中心に、基山、鳥栖、小郡、筑後などクリニックから半径16km圏内という広範囲をカバー。
地域のケアマネージャーや訪問看護ステーションなどの多職種と密に連携しながら、24時間365日体制で患者様の「生活の継続」を支えられています。
なるべく入院を避けたい方、退院して自宅療養へ切り替えたい方、施設で穏やかな時間を過ごしたい方にとって、これほど心強い存在はありません。
自然素材が織りなす「癒やしの空間」:でんホームの建築アプローチ
こうした「患者様に徹底的に寄り添う医療」を実践する場所として、建物はどうあるべきか。でんホームが導き出した答えは、「本物の自然素材に包まれた、思わず深呼吸したくなる空間」でした。
ドアを開けて一歩院内に入ると、まず患者様を優しく出迎えるのは、ほのかに香る無垢の木の香りです。
待合室の床や天井、そして随所にあしらわれた木のぬくもりが、病院特有の無機質な緊張感を解きほぐします。
無垢材は、ただ視覚的に美しいだけではありません。
木そのものが呼吸しているため、室内の湿度を快適に保つ「天然の調湿作用」があり、足触りも柔らかく、冬場でも底冷えしにくいという優れた特徴を持っています。
体調を崩して免疫力が低下している患者様にとって、足元からの冷えを防ぎ、心地よい空気環境を提供することは、医療空間において非常に重要な治療の一環とも言えます。
また、内装の壁には自然由来の素材を用い、目に優しいアースカラーで統一。
冷たい蛍光灯の光を直接当てるのではなく、柔らかな間接照明や温かみのあるダウンライトを効果的に配置しました。
これにより、待ち時間の不安やイライラを自然と鎮める心理的効果をもたらしています。
クリニック名である「ふくらすずめ」のように、訪れる人をふんわりと暖かく包み込むような空間デザインを実現しました。
医療スタッフの働きやすさと、機能性を極めた動線設計
「ふくらすずめ家庭医療クリニック」様は、外来診療だけでなく、地域の訪問診療の重要な出撃拠点でもあります。
そのため、空間の「美しさ」や「癒やし」だけでなく、高い機能性とスタッフの働きやすさ(動線)も徹底的に追求して設計を行いました。
外来の患者様をスムーズにご案内し、感染症対策にも配慮した受付・待合・診察室のレイアウト。
それに加え、医師や看護師が往診に出発する際の医療機材の準備や積み込みがスムーズに行えるバックヤードの設計、事務作業やカンファレンスに集中できる医局スペースなど、限られた空間を最大限に活かす工夫が随所に凝らされています。
さらに、無垢の木を使った受付カウンターや収納棚などの「造作家具(オーダーメイド家具)」は、すべてでんホームの熟練の職人がミリ単位で調整して製作したものです。
電子カルテ・医療機器の配置、日々の業務フローに完全にフィットするように作られているため、既製品にはない圧倒的な使いやすさを誇ります。
医療従事者が身体的・精神的なストレスなく、高いモチベーションで働ける環境があってこそ、患者様への優しく質の高い医療が提供できるのだと私たちは確信しています。
高気密・高断熱・高耐震:地域の命を守る「強靭なシェルター」として
でんホームの建築の真骨頂は、目に見える意匠デザインだけでなく、壁の中に隠された圧倒的な「基本性能」にあります。
クリニックの建物には、私たちが住宅建築で提供している最高水準の「高気密・高断熱」スペックをそのまま採用しています。
具体的に言えば「ダブル断熱(付加断熱)」です。つまり、充填断熱と外断熱の併用です。
クリニックの建築で、超高断熱のクリニックは日本でも数少ないと考えています。
建物全体を高性能な断熱材と窓で魔法瓶のようにすっぽりと包み込むことで、猛暑の夏でも、凍えるような冬でも、わずかな空調エネルギーで院内の温度を常に一定に保ちます。
待合室の入り口付近と、診察室や処置室との「温度ムラ」がなくなり、ご高齢の方や小さなお子様の身体へのヒートショックなどの負担を最小限に抑えられます。
また、高い気密性は外部の騒音をしっかりと遮断するだけでなく、計画的な換気システムを効率よく稼働させるための必須条件でもあります。
院内の空気を常にクリーンに保ち、感染症対策の観点からも極めて安全で快適な診察環境を実現しています。
さらに、医療機関において最も妥協してはならないのが「耐震性能」です。
災害時において、クリニックは地域のレジリエンス(回復力)の要となります。
いかなる巨大地震が発生しても建物が倒壊せず、速やかに医療活動を継続できるよう、厳密な構造計算に基づいた最高等級の強靭な耐震構造を実現しました。地域のライフラインとして、患者様の命と医療スタッフの安全をしっかりと守り抜く「強靭なシェルター」としての役割を果たします。
街の風景となり、人々と共に歳を重ねるクリニック
「ふくらすずめ家庭医療クリニック」の建物は、完成した「新築の今」が一番美しいわけではありません。
一般的なビニールクロスや新建材で作られた空間は時間の経過とともに劣化していきますが、無垢の木や自然素材は、時が経つにつれて深い飴色へと変化し、空間に温かな艶をもたらします。
地域の人々に愛され、多くの足跡が刻まれることで、建物そのものがヴィンテージのような独自の味わいと風格を増していく「経年美化」を楽しめる建築です。
病気になった時、ケガをした時、あるいは家族の健康への不安を抱えた時。
「あそこに行けば、温かく迎えてくれる先生と、心安らぐ空間がある」。
そう思っていただける場所があることは、久留米の地域に暮らす人々にとってどれほど心強いことでしょうか。
でんホームは、単に「建物を建てる」のではなく、「そこで営まれる豊かな時間」をデザインしたいと考えています。
「ふくらすずめ家庭医療クリニック」様が、これからもこの地でしっかりと根を張り、地域の人々の健康と笑顔を守り続ける拠点として、建物と共に美しく歳を重ねていくことを、私たちは心から願っています。
クリニックの開業や建て替え、あるいは「生活の質が向上する自然素材のマイホーム」をご検討されている方は、ぜひでんホームの建築実例やモデルハウスに足を運んでみてください。
写真や言葉だけでは決して伝わらない、本物の木の香り、澄み渡る空気、そして心解き放たれるような圧倒的な居心地の良さを、全身でご体感いただけるはずです。
【クリニック情報】
ふくらすずめ家庭医療クリニック
〒830-0028 福岡県久留米市京町296-5
診療科目:内科・外科・小児科
アクセス:JR久留米駅から徒歩5分/「水天宮入口」交差点から車で2分(駐車場7台)
公式ホームページ:https://fukurasuzume-clinic.com/
隣接の薬局もでんホームが施工しています
そのほかの建築実例
そのほかの建築実例をご紹介。
SHIFUKUの家
乾杯のいえ
はぐくむ家
丘の上の家
めぐる家
でんさんち(でんホーム鳥飼モデルハウス)
筑紫のいえ・飯倉
三角窓の家
高天井リビングのある家
