高い断熱性能(夏涼しく、冬あたたかい住まい)

なぜ、高い断熱性能が必要なのですか?

なぜ、高い断熱性能が必要なのでしょうか?

その答えは大きく3つあります。

  1. 快適、心地よい
  2. 健康につながる
  3. 省エネ

1.断熱性が高い家は快適、心地よい

高気密高断熱住宅と呼ばれる、断熱性が高い家は快適です。

「夏涼しく、冬あたたかい住まい」になりますから、真夏で外が暑くて蒸し蒸ししていても、家の中は涼しくカラッと。真冬で外が凍えるような寒さでも、家の中はあったかポカポカ。

一年中、快適ですよね。心地よい暮らしができます。

2.「快適な家=健康につながる」が実証されてきています

断熱性能が高い家、つまり、「夏涼しく、冬あたたかい住まい」に住むことで、快適に暮らすことができるのはもちろんのこと、近年では、それが「健康」にも有益であるという実証データが大学等から出てきています

a)寝室があたたかいと風邪リスクが4分の1に

産業医科大(北九州市)の藤野善久教授らのチームは寝室を暖房で暖めて寝る子どもは、そうでない子どもに比べ、風邪をひく人の割合が4分の1にとどまるとの調査結果をまとめています。

暖房を使った子どもは、使わない子どもと比べて、3回以上風邪をひくリスクが0.23倍と小さいことが分かったそうです。3日以上の発熱は0.27倍、インフルエンザの発症は0.55倍だったそうです。

b)室温2.5度上げれば頻尿4割減

産業医科大や北九州市立大などの研究グループが5年間にわたる大規模調査で冬季に就寝前、室温を2.5度以上高くすると「過活動膀胱(ぼうこう)」の有病率が約4割減る傾向を検証しています。

冬季に就寝前、室温を2.5度以上高くすると「過活動膀胱(ぼうこう)」の有病率が約4割減る傾向を確認。家が暖かいと血圧低下の効果があることも明らかになっています。起床時の室温が低いと、年齢が高いほど血圧が高くなることも明らかになりました。

c)WHO(世界保健機関)も冬の最低室温18度以上を勧告


世界保健機関(WHO)が2018年に出した「住宅と健康に関するガイドライン」も、冬季の最低室温は18度以上とするよう勧告しています。また、英国政府も冬の適正温度を設定しています。

Indoor housing temperatures should be high enough to protect residents from the harmful health effects of cold. For countries with temperate or colder climates, 18 °C has been proposed as a safe and well-balanced indoor temperature to protect the health of general populations during cold seasons.

(室内の温度は寒さから来る健康への悪影響を避けるに十分な高さの温度でなければなりません。温帯または寒冷な国々では冬季の間は、人々の健康を守るためにも、最低室温18度以上を提案します) -2018, WHO Housing and health guidelines

3.省エネ=光熱費が安くなります

高気密高断熱住宅は断熱性能が高いので、保温力が高いです。
そのため、魔法瓶のようなイメージで、保温してくれます。

ですから、エアコンもあまり強くする必要はありません。その結果、省エネになります。光熱費が安くなります

地球温暖化で、エネルギー消費量を減らした方がいいので、省エネで地球環境に貢献できます。

でんホームの家は何をして高い断熱性能を作り出していますか?

でんホームの家は長期優良住宅を大幅に上回る高い断熱性能を持ち、省エネ性能を達成しています。家計にも環境にも優しい住まいとなっています。

※日本では、政府が平成21年6月に新築住宅のうち一定の基準をクリアしたものを「長期優良住宅」と位置づけ、各種の基準を設けています。その中に省エネ・断熱性能も含まれています。

高気密高断熱住宅にすることで、高い断熱性能を生み出すことができます

気密性については施工をきちんとすることにより、高い気密性を実現します。

断熱性能の標準は「コストバランス」で。性能アップも可能です

でんホームの家は「高気密高断熱住宅」で「夏涼しく、冬あたたかい家」です。ただ、北海道でもエアコン1台のような過剰スペックの家ではないです。

断熱性能を上げれば上げるほど、同時にコストも上がります。ですから、断熱性能の標準は「コストバランス」で設定されています。福岡エリアで「夏涼しく、冬あたたかい家」が実現できるレベル。

ただ、「やっぱり性能がすごく高い家がいい」「実家が北海道なので、同じくらいの性能がいい」という方もいらっしゃいます。

そういう方には性能アップをおすすめしております。もちろん、相応の費用はかかりますが、断熱性能がアップしまして、極めて高性能な家もございます。施工実績もございます。

Q.UA値とC値は標準は?

C値は1以下を基準にしております(関連ページ:高い気密性能(隙間のない家づくり))。

UA値は弊社モデルハウスで0.4後半です。

モデルハウスはすべての窓を木製サッシにしておりまして、木製サッシの公表値データ上では断熱性能はアルミ樹脂複合サッシ同程度の数字になっておりますので、数字上はそのようになります。

樹脂サッシ(アルゴンガス・樹脂スペーサー)にされますと、HEAT20 G2クラスのUA値:0.46に近いかなと思います。

Q.極めて高性能な家とは?

後述しますが、でんホームで最もよく使用される断熱材は「セルロースファイバー」による充填断熱になります。

そのうえで、W断熱と言いますか「充填断熱:セルロースファイバー」+「外断熱:ネオマフォーム(フェノールフォーム)」という付加断熱のケースが複数件ございます

ですから、極めて高性能な家をご希望の場合は、この「セルロースファイバー+ネオマフォーム」に加えて、開口部の断熱補強(トリプルガラスの樹脂サッシ・APW430のような)を実施したりされます。

付加断熱についてまとめた記事

それで、高い断熱性能を生み出すには「断熱材」と「サッシ(窓)」がポイントになります。

Q.HEAT20 G3グレードできますか?

可能です。
HEAT20 G3グレードは福岡エリアの地域区分で、UA値0.26になります。

ドイツのパッシブハウスを目指した性能になっております。真冬でも無暖房室で室内温度を15℃を下回らない水準に保ち、冬期間の暖房負荷を大きく減らす仕様になります。

それでこのHEAT20 G3グレードの断熱性能にできるか、という点ですが、上述の通り、「充填断熱」+「外断熱」のW断熱と申しますか、付加断熱のケースが実際に複数件ございます。これらの仕様にして、高性能な断熱玄関ドアにしたり、窓を樹脂サッシのトリプルガラスにするなどでHEAT20 G3グレードを満たす住宅を建築することは可能です。あとはご予算との相談にはなります。

断熱材

セルロースファイバー
でんホームで最もよく使用される断熱材は「セルロースファイバー」です。

断熱材については基本的には「正しい施工がなされれば、どの断熱材も断熱性能を発揮する」という背景がありますから、グラスウールを使用することもありますし、グラスウールに似たポリエステル断熱材(衣服や布団に使われる素材で作られた断熱材)を使用することもあります。

そのなかでも、セルロースファイバーは新聞古紙を原料としたナチュラルな素材であると同時に、吸音性能も高いので室内が静かに保たれるという実感があり、また湿気を吸放湿するという機能もあります。総合的に好ましい断熱材です。

具体的には防音性・耐火性・吸放湿性・撥水性・防虫性に優れた断熱材です。

繊維同士が絡み合ってできる空気層と繊維自体にある空洞によって、屋外・屋内の騒音に対して高い防音効果を発揮します。燃えにくい素材であるため、万一、火災が起きても延焼を防ぎ、有毒ガスも発生しません。また、人体への影響が極めて低い(食塩と同程度で安全)と判断されたホウ素系の薬品の効果により、カビや菌の発生を防止し、害虫を寄せ付けません。

サッシ(窓)


でんホームでとりわけ好まれるのが「木製サッシ」です(アイランドプロファイル社製)。

木製サッシは木が窓枠になっている木のフレームのサッシ(窓)になります。断熱性能も高く、気密性能も高いです。また、デザイン的にも美しく、大変魅力的なサッシ(窓)になります。デメリットは高価であるということだけです。

プロファイルウインドーの木製サッシをご自宅に採用されている方のなかには、某芸能人、有名人の方々や「となりのトトロ」で有名な宮崎駿さんもいらっしゃいます。厳選された原料の木材、高品質なドイツ製の金物、デンマークの技術に、特殊な加工機械をつかって作られる高性能・高品質な木製サッシがプロファイルウインドーとなります。

木製サッシは大変高価になりますので、費用対効果というところで「樹脂サッシ」を採用されることも多いですし、数は少ないですが「アルミ樹脂複合サッシ」を採用される場合もあります。

樹脂サッシ

樹脂サッシ